2010年10月08日

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はじめて編集を担当した本が先日できあがりました。

山田喜美子 著
『寺子屋の子どもたち』

江戸時代の信州を舞台に,寺子屋で学ぶ子どもたちが成長していく様子を描いた物語です。
著者の山田喜美子さんは長野市出身で,現在は県外に住んでいらっしゃいます。
ご趣味として創作童話のサークルに所属しているそうで,今回自費出版の依頼をいただき制作をしました。
実際に江戸時代の信州で使われていた手習本を参考にしたり,当時の風習や生活の様子が
くわしく書かれていますので,物語を読みながら昔の子どもたちの暮らしぶりを知ることができます。
小学校5,6年生向けではありますが,大人の方にも読んでいただける内容になっています。
また,表紙とさし絵を山田さんのいとこである千曲市在住の画家,八代彩さんが描いています。

6月に原稿を受け取ったときは,一からすべてを考えて作り上げていくということに少しおじけづきました。
文字の大きさ,余白はどのくらいが良いのか,どの紙のどの色を使うのか,
表紙のデザインはどうするのか,などなど。
出版部の諸先輩方が作られた本や書店に並ぶ本を見てあれこれ参考にさせていただきましたが,
最後に頼るのは自分の心許ない審美眼なのだと思うと不安で不安で仕方ありませんでした。
部内のみなさんに助けていただきながらなんとか完成して,山田さんに
「次に書く機会があったらまたお願いしたい」
と言われたときはイスから浮き上がるかと思うほどうれしかったです。

B5判の丈を少し短くした大きめサイズの読みやすい本です。
学ぶ喜びに満ちた子どもたちの物語,ぜひお手にとって読んでみてください。


『寺子屋の子どもたち』
著者 山田喜美子
定価1000円(税込)
B5版縮小 並製
カバー装 104頁

ご注文はしんきょうネットまでお願いします。
http://www.shinkyo-net.co.jp/

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