2009年07月03日

先月前半に,新しい教科書の検定申請を終え,
教科書の改訂作業がようやく一段落ついたところである。

とはいえ,教科書検定としては,まだ,
スタート地点に立ったばかりである。
これから厳しい検定審査を受けるわけで,
この教科書がちゃんと子どもたちに行きわたるまで,
さらに気を引き締めていかなければならない。

ところで,梅雨のうっとうしい気候が続く中,
先日,スズムシが卵からかえった。
去年,飼っていた入れ物を,
冬の間そのままベランダに置いておいたのだが,
春ごろから中の土を水で湿らせておいたら,
土の中に産みつけられていた卵から
たくさんのスズムシの子が出てきた。
彼らはいま,無邪気に(?)キャベツの葉を食べている。
ちなみに,うすい葉の部分と芯の部分を両方入れておいたら,
うすい葉の部分しか食べない。
芯の部分はあまりうまくないようだ。
おいしさの感覚は人間に似ているのかもしれない。
そんなことを思いながら,無意識に,
生まれたばかりのスズムシのことをかわいがっている。

そうだ! 教科書も同じなのだ。
新しくできたばかりの教科書。
まだ,表に出ていない,卵からかえったばかり(?)の教科書。

どちらともしっかりと成長してほしいと願うばかりである。

(N)

(19:07)