2024年01月29日
子どもたちの心と体の成長を何より大切にしてきた長野県教育。その中で育てられてきた『しなの子ども詩集』が,70年の節目を迎え,新しいかたちに生まれ変わりました。今回より,一冊に小学1年生から中学生までの子どもたちの作品を掲載し,判型もB5判にリニューアルしたものとなっています。
先生方はもちろん,児童・生徒の皆さんには,ぜひ自分の学年の作品だけでなく,中学生なら小学生の詩を,高学年なら低学年の詩を読んでほしいと思います。そこには,今の自分が気づかなかった感動,あるいは,在りし日に自分も感じたことや発見した世界が,ありのままの言葉で表現されているでしょう。

『しなの子ども詩集』は,1955年に長野県下初の児童詩集として,大日方千秋先生により刊行された『信濃子供詩集』が始まりです。その後,長野県作文教育研究協議会が編集を引き継ぎ,このたび70年目を迎えることとなりました。
長い歴史を紡ぐ中で,この詩集には,ある特徴が現れるようになりました。それは,「子どもたちの目を通して,その当時の社会が描き出されている」ということです。
例えば昭和44年に発刊された第16集には,アポロ11号が人類史上初の月面着陸に成功したことについて,その驚きをうたった詩が載っています。平成10年には長野オリンピックのことが,そして令和2年には新型コロナウイルスのことについての詩が寄せられています。ほかにも,その時代の家族の姿や,先生,友だちとの関わり,自然災害,そして世界の動きなどについて,素直に感じたことや,書かずにはいられなかった心のさけびが描かれ続けているのです。そして,それはこの70集のその先も連綿と続いていくことでしょう。
第70集『しなの子ども詩集』在庫僅少です。
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