2013年06月

2013年06月27日

本日6/27の信濃毎日新聞朝刊の第二社会面をご覧になりましたでしょうか。
長野県の教育に関する「むすんで ひらいて」という特集の中で,
信教出版発行の社会科資料集「のびゆく郷土」が取り上げられています。
「のびゆく郷土」は以前もこのブログで紹介したことがありますし,
長野県出身であればほとんどの方が小学生の時に使ったことがあると思いますが,
長野県の特色を,産業や自然などいろいろな角度から学ぶことができる社会科資料集です。

記事は,「教材は足元に」と題して,長らく編集に携わってきてくださった大上みどり先生のお話を中心に,
教師が自分の足を使い学習の題材や資料を探すことなどについて書かれています。
また,大改訂時に編集委員として大上先生と共に中心的にかかわってくださった西澤繁樹先生が,
先輩方から教えられた「足で稼いでこい」という言葉について話されています。

「のびゆく郷土」改訂版を編集当時,大上先生も西澤先生も本当にお忙しい身でいらっしゃいましたが,
お二人ともフットワークがとても軽く,分担が決まっていない箇所があると
「じゃあそれ私が行ってくるよ」と率先して引き受けてくださり,
次の委員会では「見て見て,こんなおもしろいものがあったよ」「こんないい写真が撮れたよ」と,
楽しそうに報告してくださいました。
しかし実際は,写真1枚撮るにもなかなか大変なことが多いのです。
例えば農業関係であれば,資料として表したい状態(実っている様子,収穫している様子など)と
生育のタイミングを見計らわなければなりませんし,加えて屋外であれば天候との兼ね合いもあります。
私も数枚撮影しましたが,自分が動ける日と天気のよい日がなかなか合わず苦労した記憶があります。
そうすると,せっかく撮影したものでも検討の結果,
「この写真ではわかりづらいから…撮り直しだね」となることも何回かありました。
そんな中でも先生方は決して後ろ向きになることなく取り組まれていて,その理由は,
子どもたちによりよい資料集をという気持ちがあるのはもちろんだと思いますが,
教師自身が好奇心をもつことと,教師自身が「足で稼ぐ」ことの大切さを確信されているからなのだなと,
今回の記事を読み改めて感じました。


まもなく「のびゆく郷土」の今年度の編集委員会が始まります。
先生方の想いをしっかりと伝えられる資料集を目指して,私も頑張りたいと思います。

(16:23)

2013年06月21日

梅雨入りしたはずなのに,暑く,なかなか雨が降らない日が続いていましたが,
今週は,ようやくまとまった雨が降り梅雨らしい天気になりました。
しかし,地域によっては,雨が降りすぎて災害になっている所があると
ニュース等で報道されています。
私は,過去に鉄砲水に遭遇したことがありますが,
水は,予想を上回る速度で迫ってきます。
皆様,水害にはくれぐれもご注意ください。

さて,最近の私は,自費出版のゲラ校正や新しい企画の検討・打ち合わせ等で
何かと忙しい日々を過ごしています。
また,いろいろな委員会が始まり会議に出席する機会が増えてきたため,
一週間のスケジュールがだいぶ詰まってきました。

今後も委員会やさまざまな仕事の関係で,さらに忙しくなる予定ですが,
体調の管理等をしっかりと行い,
常に余裕をもって仕事に取り組めるように環境を整えていきたいと思います。

よし,気合を入れて頑張るぞ!

(17:29)

2013年06月13日

ご存知のとおり,信教出版の教材は,児童生徒の健康に配慮し
蛍光染料不使用の用紙を使ってつくられています。

蛍光染料入りの用紙とは,用紙自体がやや青みがかった色をしており,
特に写真などを印刷すると,表面に加工を施した
コート紙(いわゆるツルツルの紙)ほどではありませんが,
色鮮やかに印刷されるため,テスト教材や休み帳などの用紙に
よく使われています。

しかし,蛍光染料は発ガン性物質の疑いもあるとのことで,
食品衛生法により食品や食品包装紙,紙ナプキンなどへの
使用を禁止されています。

もちろん,学習教材は口へ入れるものではありませんが,
空気中に紙粉が飛散する可能性がないとも言えませんし,
また,そういった危険性のみならず,不自然に白い色を
しているため光が強く反射し,育ち盛りの子どもたちの
目にもやさしいとは言えません。

信教出版ではいち早くこれらの点に注目し,長らく蛍光染料入りの
用紙は使っていないのです。

ただ,やはり蛍光染料入りの用紙を使うと,写真やイラストが
くっきり見えるので,現場の先生から,
「もっと写真がきれいに印刷されるようにしてほしい」とか,
「紙質をよくしてほしい(蛍光染料入りの方が上等な紙に見える?)」
というご意見をいただいたこともあります。

もちろん,より鮮明な印刷方法や,使う用紙については今後も研究を
重ねていくつもりではありますが,弊社としては,子どもたちの健康を
第一に考え,あえてこの用紙は使っていないのです。

見た目のはなやかさだけではない,私たちのこだわりを感じて
いただけたらと思います。


TY

(16:02)

2013年06月10日

去る5月の教育再生実行会議では,
小学校英語を正式な教科にすることや,
指導開始学年の引き下げなどが提言されました。
これを受けて,文科相の諮問機関である中央教育審議会では,
提案内容の採否や具体策が議論される見通しのようです。

私が子どものころは,もちろん英語は中学校からの教科でしたので,
中学一年から英語を学習しました。
英語の文法などは,わかりやすいルールに基づいているため,
パズルを解く感覚で楽しく勉強した覚えがあります。
中学校英語で読む文章も,英語を読むことが目的のため内容はわかりやすく,
英語で読めること自体が楽しかったという記憶があります。

ただ,英語がコミュニケーションツールとしてどれだけ身についているかというと,
まったく自信がありません。
自分としてはそれなりに勉強したつもりですが,
実生活ではまったく活かせていない状況です。
たとえば,街で見かけた欧米人らしき人が話したそうに(?)していても,
なかなかこちらから話しかけることができません。
英語力というより,別の問題があるのかもしれません。

外国人と英語で話せるようになるためには,
英語を使って外国人と話すことに「慣れる」必要があると思います。
そういう意味では,2年前から導入された外国語活動により,
早い段階から学校で外国人と英語で触れ合うことができるのは,
とてもいいことだと思います。
さらに,小学校の英語が教科になり,もっと下の学年から学習するようになれば,
英語で話すことへの抵抗はもっともっと少なくなるのかもしれません。

将来の日本では,街中で今よりはるかに多くの外国人を見かけるようになり,
私たちの子孫も日本語と英語の両方を使いこなして会話をするようになるのでしょうか。
それはそれで素晴らしいと思いますが,日本語も忘れないでほしいと思います。

(N)

(18:22)

2013年06月04日

Windows XPのサポートが来年4月で打ち切られるのを受けて,
今週,パソコンをWindows7に入れ替えた。
個人的には使えるうちは何でも使ったほうがいいと思っているが,
公の場で使うマシーンは,万全のセキュリティーを保持しなければならないから
そういう意味もあって,早めに入れ替えることになった。
入れ替えにあたっては部内でいろいろ検討し,処理速度はもちろん,
新しいソフトも入れてより仕事に役立つ環境を目指した。
同時に,メールソフトも変更した。

今までは,Mozillaのサンダーバードを使っていたが,
しかし,これも開発が事実上終息するということで違うものにするという。
サンダーバードは,私の大事な手紙を伝説の鳥が大事に抱えていてくれるようで,
結構,気に入っていた。(アイコンのことです。)
それを変更するというので,なんだか悲しい気分だったのだが,
新しいメールソフトの名前を聞いて,ちょっとうれしくなった。
“シルフィード” バレエの「ラ・シルフィード」を思い出した。
軽やかで,儚げでとっても気に入った。
もともと,風の妖精「Sylph」(シルフ)をイメージして,
風のように軽快で、空気のように自然な動作を,と名付けられたということだ。
(本来のスペルは「Sylphid」だが,開発者の思い違いで「Sylpheed」と綴る。)

お笑いの向きもあるだろうけど,機械に疎い私には,かなり重要なことなのだ。

(13:53)