NY

2011年10月07日

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先日,『伊那小の本』編集委員会に出席するため,伊那小学校へ行ってきました。
伊那小学校は総合学習の活動が全国的にも有名な学校です。
その伊那小学校が学校の教育をまとめた本を刊行するということで,
弊社がお手伝いをさせていただいております。
伊那小では昭和55年に『内から育つ子ら』,昭和56年に『自ら学ぶ』を出版して以来,
およそ30年ぶりの本になります。

気になる本の内容ですが,今回は一度に二冊刊行いたします。
一冊は,前回本を出してから現在まで,伊那小の教育30年間のあゆみをたどる本。
もう一冊は,現在の伊那小で悪戦苦闘する先生方の姿を描いた本,という構成になっています。
現在編集作業中で,毎年二月に行われている伊那小の公開学習指導研究会前に刊行予定です。

また,30年前に出版した『内から育つ子ら』(昭和55年),『自ら学ぶ』(昭和56年)についても,
新しい本の出版にあわせて,もう一度世に出すことを計画しております。

計四冊の本を出す(その二冊は新刊ではないですが。)ことになって,
頭の中がこんがらがり気味ではありますが,よりよい本が出せるようがんばりたいと思います。

写真は伊那小学校がある丘の上から写したものです。
とってもよい眺めでした。
私が通った小学校は平地にあったので,
丘の上に小学校があるのってちょっとうらやましく思いました。

(13:14)

2011年06月30日

九州南部が平年よりも16日早く梅雨明けしたそうですね。
今年は長野も梅雨明けが早まるのでしょうか。

先週今週と,梅雨明け前だというのに真夏のような暑さになり,
長野駅から歩いて通う私は,会社に来るだけですでにぐったりでした。

こう暑いと気をつけなければいけないのが,熱中症です。
総務省消防庁によりますと,6月20日~26日の週に
熱中症とみられる症状で救急搬送された人は2996人で,
前週の220人から13倍以上に急増したそうです。
しかも,昨年6月20日~26日の週に搬送された人は468人だそうで,
今年は約6倍の人が搬送されていることになります。
今からこれだけ暑いとなると,夏本番にはいったいどうなってしまうのでしょう…。
水分補給を忘れないようにして熱中症に気をつけたいと思います。

夏真っ盛りの来月には,私が担当している
『新漢字練習帳』のH24版の原稿が入ってきます。
熱中症とまでいかなくても,夏バテで原稿整理がはかどらない!
なんてことにならないように,体力がつくものでも食べてがんばりたいと思います。

(09:43)

2011年01月08日

あけましておめでとうございます。
年が明けて社団法人信濃教育会出版部は,

「社団法人信州教育出版社」

と社名を変更いたしました。
くわしいことはホームページの新着情報をご覧ください。
本年も信州教育出版社をよろしくお願いいたします。

さて,昨年のことになりますが,新しい「常用漢字表」が11月に告示されました。
新しい「常用漢字表」は1945字に196字が追加,5字が削除され,
合計が2136字となりました。
また,音訓の追加や削除などの変更も一部行われました。
告示とともに法令や報道などでは使用が始まっています。
例えば,お正月につきものの「餅」が今回の改定で追加されましたが,
新年の新聞で使われていたのをよく目にしました。
現在,これらの情報を載せた冊子の制作をしており,まもなく完成する予定です。
この冊子は信教出版で発行している『新漢字練習帳』の付録として発行いたします。
追加字,削除字が確定した夏頃からじわじわと編集を進めてきました。
みなさまの漢字学習のお役に立つことを願っています。
『新漢字練習帳』ともども付録冊子をよろしくお願いいたします。

突然ですがここで問題です。
上の文章中には今回「常用漢字表」に追加された196字の中から,
2字使用しています。
1つは「餅」ですが,もう1つは何でしょう。

(15:03)

2010年10月08日

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はじめて編集を担当した本が先日できあがりました。

山田喜美子 著
『寺子屋の子どもたち』

江戸時代の信州を舞台に,寺子屋で学ぶ子どもたちが成長していく様子を描いた物語です。
著者の山田喜美子さんは長野市出身で,現在は県外に住んでいらっしゃいます。
ご趣味として創作童話のサークルに所属しているそうで,今回自費出版の依頼をいただき制作をしました。
実際に江戸時代の信州で使われていた手習本を参考にしたり,当時の風習や生活の様子が
くわしく書かれていますので,物語を読みながら昔の子どもたちの暮らしぶりを知ることができます。
小学校5,6年生向けではありますが,大人の方にも読んでいただける内容になっています。
また,表紙とさし絵を山田さんのいとこである千曲市在住の画家,八代彩さんが描いています。

6月に原稿を受け取ったときは,一からすべてを考えて作り上げていくということに少しおじけづきました。
文字の大きさ,余白はどのくらいが良いのか,どの紙のどの色を使うのか,
表紙のデザインはどうするのか,などなど。
出版部の諸先輩方が作られた本や書店に並ぶ本を見てあれこれ参考にさせていただきましたが,
最後に頼るのは自分の心許ない審美眼なのだと思うと不安で不安で仕方ありませんでした。
部内のみなさんに助けていただきながらなんとか完成して,山田さんに
「次に書く機会があったらまたお願いしたい」
と言われたときはイスから浮き上がるかと思うほどうれしかったです。

B5判の丈を少し短くした大きめサイズの読みやすい本です。
学ぶ喜びに満ちた子どもたちの物語,ぜひお手にとって読んでみてください。


『寺子屋の子どもたち』
著者 山田喜美子
定価1000円(税込)
B5版縮小 並製
カバー装 104頁

ご注文はしんきょうネットまでお願いします。
http://www.shinkyo-net.co.jp/

(17:48)

2010年07月12日

今回初めてブログを書かせていただきますNYと申します。
これからどうぞよろしくお願いします。

3月に入社して4か月がたちました。
出版部の面接試験前にこのブログをなめるように読んだのですが,
まさかブログを書く側にまわろうとは思ってもみませんでした。

出版部に入社して感じたことが二つあります。
ひとつめは,
「本を読むことが仕事だなんて…なんて幸せなんだろう」ということ。
初めて校正をするときに,
「校正をするときは読んではいけない。字面を見ろ!」
と先輩に言われましたが,それでも内容は頭に入ってきます。
川田先生講演集の言葉にハッとしたり,
『木曽』の山頭火の句にニヤリとしたり,
道徳資料集のお話にホロリとしたり。
(ちゃんと校正していますよ! 本当に!)
国文学科卒の身としては本当に楽しい仕事です。

それともうひとつ。
出版部のみなさんは「志が高い」ということです。
なんだか上から目線な言い方になってしまって申し訳ありません。
でも,この言葉につきるなぁと思うのです。

私も上司,先輩方を見習っていつでも志高く仕事をしたいと思っています。

(17:34)