HK

2010年01月29日

信教出版部ホームページのトップにも掲載されていますが,
今回は私が担当させていただいた,新しい自費出版の本を紹介したいと思います。


越 正行 著 『学校歳時記 学校の四季』


著者の越先生は,長い間学校の先生をされてきた方です。
先生をされる中で書きためてきた俳句とエッセイを一冊の本にまとめたいということで,
自費出版の依頼をいただき,制作させていただきました。
トップページの紹介文にもありますが,170句にもなる俳句とエッセイは,
読んでいると,生き生きとした子どもたちや学校の四季のようすが,
本当に目の前に浮かんでくるようです。
俳句というと,少しとっつきにくく思われるかもしれませんが,
身近な学校のようすが題材ですので,堅苦しい感じもなく読んでいただけると思います。


俳句の中に,少しひねくれてしまった女の子を「ねじ花」に例えた句があります。
「ねじ花」というのは花の一種で,薄ピンク色の小さな花が集まって穂のようになって咲くのですが,
その穂が螺旋状にねじれている花なのだそうです。
その句に続くエッセイの最後を,越先生は次のように結んでいます。

「でもこの子,きっと自分の花,すてきに咲かせていく。
 今はちょっとねじれているけれど,薄ピンク色の小さな花,ねじれていてもすてきです。」


担当させていただき,原稿の段階から何度も文章を読ませていただく中で,私が感じたことは,
こんなふうに子どもたちを見つめる,越先生の柔らかくまっすぐな視線でした。
学校で,たくさんの先生たちが毎日こんなふうに子どもたちと向き合っていることを知ってほしい,と,
著者の越先生もおっしゃっていましたが,
学校の先生だけではなく,お子さんをおもちのお父さん,お母さんにも,
是非読んでいただきたいオススメの一冊です。



自費出版のため,限られた部数ではありますが,ご注文を承っております。
興味をもたれた方は,ぜひしんきょうネットへご注文ください。

越 正行 著 『学校歳時記 学校の四季』
A5判 320ページ 上製 カバー装
定価1500円(税込)

(19:05)

2009年11月09日

最近,急に寒くなってきたなあと思っていたら,気がつけばもう11月。
今年もあと2ヶ月をきってしまいました。
確か,前回この編集日記を書かせていただいたのが8月で,
「只今冬休み帳制作中です」というようなことを書いた記憶がありますが,
その冬休み帳もとっくに発行されて,今まさにご注文受付中。
あっという間すぎてびっくりです。

冬休み帳はまだまだご注文受付中ですので,
今年も是非,たくさんのご採択をよろしくお願いします!


そんな11月の,今日11月9日は,読書週間の最終日です。

読書といえば,今年もそろそろ『ひろがる読書』の制作が始まる時期になりました。
毎年,長野県図書館協会小中学校図書館部会が主催されている,
「長野県読書感想文コンクール」の金賞作品集で,
協賛各社((株)長野県教科書供給所,(株)しんきょうネット,信教印刷株式会社)のご協力を得て,
信教出版部で発行しているものです。
県下から選ばれて集まってくる児童生徒のみなさんの読書感想文,
その中でも金賞に輝いた作品だけあって,毎年毎年力作ぞろい。
活字離れなんていわれているけれど,
みんな泣いたり笑ったりしながら,ちゃんと読書を楽しんでいるじゃないか,と
そんなことを思わせてくれるような,力作ばかりです。

『ひろがる読書』は残念ながら非売品ですが,
毎年,県立図書館や各学校の学校図書館へ寄贈させていただいています。
今年度のものも,2月末に発行予定です。
もし見かけたら,ぜひ手にとってご覧になってみてください。


ところで,読書週間。
みなさんは,何か本を読まれましたか?
私は最近,相田みつをさんの詩集を読み始めました。
文字の数は少ないですが,
ことばの奥深さや,ことばの持つちからに触れられる,
とても素敵な一冊でした。

(18:25)

2009年08月24日

先週で夏休みも終わり,2学期が始まったことと思いますが,
今年も多くの学校で信教の夏休み帳をご採択いただき,ありがとうございました。

おかげさまで,夏休み帳は,毎年大変ご好評をいただいています。
ここ数年は毎年改訂を続けていますが,
採用してくださった先生方からも,「年々良くなっている」というような
お言葉をいただいたりして,本当にありがたいことです。
もちろん,まだまだ厳しいご意見をいただくこともありますが……
でも,そういう厳しいご指摘も含めて,
ご意見をいただけることは本当にありがたいことですし,励みになります。

励みになるといえば,こんなこともあります。
ご存知の通り,信教の夏・冬休み帳の表紙や裏表紙には,
県内の児童のみなさんの作品を掲載しているのですが,
掲載させていただくときには,保護者の方から許可をいただくようにしています。
その許諾書には,何かあればご意見を書いていただけるような欄を設けてあるのですが,
そこに保護者の方からコメントをいただくことがあります。
「選んでいただき光栄です」とか「大変嬉しいです」といったコメントや,
中には「選んでもらったことで,子どもが工作や習字をやる気になった」なんていう,嬉しいお言葉も……

こういったコメントに触れるとき,休み帳の制作に携わっている幸運と責任を感じずにはいられません。
信教の休み帳には60年にのぼる歴史があります。
こうして快く作品掲載をお許しいただけて,のみならず掲載を喜んでもらえるのは,
そうした長い歴史があるからこそだと思います。
その間編集に携わってくださった先生方や,休み帳を使ってくださったたくさんの方々のおかげです。
そして,そんな長い歴史の一端に自分が関われたことは,本当に幸運なことだと感じます。
「頑張るぞ!!」と気合も入るというものです。


さて,気合も入ったところで,次は冬休み帳です。
まだまだ気が早いようですが,制作の方は現在大詰め,あと一息のところにきています。
夏休み帳と同じく,移行措置に対応した改訂版となっております。
10月には各学校に見本をお届けできる予定ですので,
是非,たくさんのご採択をよろしくお願いいたします。

(16:29)

2009年06月12日

先週末,友人の結婚式に出席するため,静岡に行ってきました。

名古屋経由で,新幹線「ひかり」に乗って行ったのですが,
その車中で,外国人観光客の方と席が隣になりました。
で,何となく成り行きで,静岡までの約1時間,世間話をすることに……

彼は,南米のウルグアイから来たそうで,
建築の仕事をしているらしく,京都,大阪と日本の建物を見てまわってきたところで,
これから東京に行き,その後北京,上海,香港など中国を見て帰るとのこと。
母国語はスペイン語らしいですが,とても英語が堪能でした。

片や私は,和製英語満載かつ単語羅列的な英語。
相手の言っていることは大体わかるものの,
話すとなると,自分の言いたいことの3割くらいの単語をただ並べることしかできませんでした。
それでも,何となく通じていた模様(と私は思う)で,
冷や汗もかきましたが,まあ開き直ってしまえば,楽しい静岡までの1時間でした。

日常的に,英会話をする機会なんてほとんどないので,とても貴重な経験でしたが,
あらためて感じたことは,普通に会話するのに,難しい表現はいらないということ。
中学校くらいで習うような単語や表現を知っていれば,言っていることは大体わかります。
こんなふうに↓

「アジアの建物に興味があるんだ。僕,建築士(architect)だから」
「???(あーきてくと?)」
「……建物をつくる仕事をしているから」
「あー,そうなの」

でも,逆に言えば,中学校レベルの英語をきちんと身につけて,使えるようになっていれば,
もっと話せるのかもということも痛感しました。
「~には行ったことがない」「~に着く」「~が得意だ」なんていう表現が出て来ず,しどろもどろになってしまったり。
どれも習ったはずなのに,なかなかとっさには出てこないものですね……

というわけで,学生のみなさん,今のうちにしっかり勉強しておきましょう(笑)
いつかあなたの隣にも,陽気な南米の人が座るかもしれませんよ?



話は変わりますが,ただ今,信濃教育会編『夏休み』(小学校1~6年)が発売中です。
移行措置の内容に合わせて改訂した移行措置版です。
ご注文はしんきょうネットで承っておりますので,どうぞよろしくお願いします。
しんきょうネット http://www.shinkyo-net.co.jp/

(15:22)

2009年03月13日

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3月も半ばとなり,今年度もあとわずかになってきました。
何かと節目となるこの時期,みなさんお忙しい日々を過ごしているのではないでしょうか?


そんな中,先日,私が個人的に一年の節目のひとつだと思っている日を迎えました。

3月7日 ……『Jリーグ2009シーズン開幕』。


サッカーのJリーグです。
……興味のない方には,なんのことやらという感じかもしれませんが,
すみません,少しお付き合いください。


そんなわけで,今年も応援している某チームの開幕戦に行ってきました。
元日に初詣に行くようなもので,
この日をスタジアムで迎えないと,シーズンが始まった感じがしません。

天候にも恵まれ,スタジアムには相手チームのサポーターも含めて27,000人以上の人が集まりました。


スタジアムに行くと,いろんなサポーターの方と話をする機会もあるのですが,
特に地元のサポーター(そのチームが拠点にしているホームタウンに住んでいるサポーター)の方と話すと,
私はいつも感じることがあります。

それは,チームに本当に愛着をもっているということ。
「自分たちの町のチームだ,だから応援するんだ」という気持ち。
私みたいに遠くから観戦に行くファンも,もちろんチームのことが好きで,
だからこそわざわざ出かけて行くわけですが,
この「自分たちの町のチーム」という気持ちは,私には本当にはわからない気持ちだと思います。
そして,チームのことが好きなのと同じように,そのチームがある自分の地元が好きで,
生まれ育ったところを誇りに思っているということ。

自分の地元に誇れるものがあることや,地元が好きだと言えることは,
とても素敵なことですよね。


これって,信教出版部の仕事にも関わっていることだと思います。

スタジアムに通って育った子どもたちが,大人になって自分の町を好きになるように,
長野県の子どもたちにも,長野が好きになってほしい。
自分が生まれ育った場所のことを知って,誇れるものを見つけて,
自分の地元(ホーム)に愛着をもってほしい。
地域密着の,地域に根ざした教材をつくる出版社,そこで仕事をする一職員としてそう思いますし,
そんな仕事をしたいと思います。


追記
ちなみに試合結果ですが……お察しください(笑)
……次頑張ろう,次!

(15:38)