TY

2017年07月13日

6月初めのある土曜日に,近隣の小学校で運動会が行われました。
私事ではありますが,うちにも来年小学校に入学予定の息子がおりますので,
競技の1つ「旗拾い」に参加させてもらいました。

当日,小学校のグラウンドには,近くの幼稚園や保育園に通う大勢の子どもたちが
集まっていました。時間になり,息子も係の先生の指示にしたがって,
緊張した面持ちで列に並びました。
いよいよ自分の番になり,校長先生の号砲でほかの子どもたちと一斉にスタート! 
途中,上級生のお兄さんお姉さんが作ってくれた手作りの旗を拾い,
ゴールにむかってまっしぐら。ゴールした後は,これまた手作りのカラフルなメダルを
かけてもらい,子どもたちは皆満足気でした。

実はその小学校には,以前ある教材の編集委員会で大変お世話になったS先生が
いらっしゃいます。ちょうど旗拾いの列のそばにS先生が見えたので,
「来年から息子がお世話になります」とあいさつをすると,S先生も,
「お待ちしています」との言葉をかけてくださいました。

そのS先生ですが,編集委員会ではいつも積極的に取り組んでくださり,
専門の教科にも豊富な知識をおもちで,本当に立派な先生だなと思っていたのですが,
運動会の最中も,にこやかな眼差しで子どもたちを見つめつつ,
要所要所で子どもたちを大きな声で励ましたり,運動会の円滑な運営のために
奔走したりされていて,そのお姿を見て,本当に全身全霊で教育活動に
打ち込んでいらっしゃるのだな,と感銘を受けました。
私も,「こんな先生のいる学校に入れる息子は幸せだな」とうれしい気持ちになりました。

近年,教員の不祥事がニュースになることもありますが,
子どもたちを本当に温かな眼差しで見ていらっしゃる先生が近くにいることに
頼もしさを覚え,親としても来たるべき息子の小学校生活に期待をふくらませた一日でした。


TY

(13:25)

2017年04月28日

『信濃教育4月号』のテーマは「私の好きなことば」でした。
先生方の感動的なエッセイが数多く掲載されており,おススメです。
ということで,私も真似して書いてみたくなりました。
先生方の文章のように感動的というわけにはいきませんが,お付き合いください。

大学時代,私は音楽サークルに所属していました。3つ上の先輩に
ドラムのうまいO先輩がいましたが,O先輩は後輩の面倒見はいいものの,
いつも兄貴肌で強引だし,ストレートにものを言うし,お酒の席では
執拗に飲ませてくるので,私も先輩として慕う気持ちはもちつつも
若干近寄りがたいものを感じていました。

そんなO先輩は,大学卒業後,1年間だけコンピュータ関連の会社に勤めたあと,
貯めたお金をもって単身渡米,ニューヨークでプロのミュージシャンを目指し始めました。
私も海外に対するあこがれがありましたので,あるときO先輩をたよって
ニューヨークへ遊びに行きました。
先輩のアパートに2週間ほど居候し,その間,夜な夜な先輩と共にライブハウスへと繰り出し,
生の音楽をこれでもかというほど聴いて刺激的な毎日を過ごしました。

そんな中,あるときO先輩から「経験は財産だよ」という趣旨のことを言われました。
たしか,先輩に「一人で自由の女神を見に行ってくること」という課題を与えられたときです。
電車やバスを乗り継ぎちゃんと目的地にたどり着けるかと,不安そうにしていた私に対して,
たとえ苦労をしても恥をかいても,とにかくやってみろという気持ちを込めて
言ってくれたのだと思います。
当たり前といえば当たり前の,そしてものすごくシンプルなことばですが,
単身渡米して何年もの間苦労しながら,一人で音楽活動をしてきたO先輩の言った
そのことばは,重みがありました。

あれからもう長い年月がたってしまいましたが,私も年を重ねるたびに
「経験は財産」というそのことばは真実だなあと思うようになりました。
日々過ごしていると,成功することよりも失敗することの方が多いくらいですが,
苦しみもがいた経験もうまくいった経験も,その人の人生にとっていつかは財産になると思います。
だから,不安でも苦手でも,何事もとにかくやってみることが大切なのではないでしょうか。

この春,遠く離れて住む姪が,高校に合格したとのニュースを寄せてくれました。
LINEで吉報を知らせてくれたのですが,エラそうなこのおじちゃんは,
おめでとうのついでに,くだんのことばを送りました。
おそらく,今の彼女にはわからないと思いますが,いつか実感してくれれば,と思いました。


TY

(14:51)

2017年02月24日

幼稚園に通う5歳の息子がいます。
彼は今,年中なのですが,今年度から自分から希望して,
幼稚園内のピアノ教室に通っています。
つい先日,その教室の発表会がありました。

日ごろから,子どもが家でピアノの練習をするときは,
できるだけ見てあげるようにはしているのですが,
ひと月ほど前からは,私の方が本人よりも発表会を意識してしまい,
子どもにうるさがられるほど,指導(?)に熱が入ってしまいました。

できるかぎりの準備をして迎えた当日,
およそ30人の幼稚園児が発表にのぞみましたが,
皆,楽譜も見ないで淡々と演奏をこなしていく姿に感心しました。
ときどき,演奏がストップしてしまう子や,つかえてしまう子もいましたが,
まだ年端もいかない幼稚園児が,聴衆である保護者を前に
ステージの上で真剣にピアノに向かう姿は,それだけでも感動を呼ぶに十分でした。
演奏の前後のおじぎも上手にでき,聴衆は惜しみない拍手を送っていました。
息子も,なんとかふだんどおりの演奏をすることができ,
親としてはほっと胸をなでおろした次第です。

息子が通う幼稚園の園長先生は,かつて県内の小中学校で音楽の先生をされていたそうで,
日ごろからピアノ教室のほかにも,音楽教育に力を入れていらっしゃいます。
発表会の案内状に,園長先生の挨拶が載っていたのですが,
「子どもの複雑で豊かな感情を大切にしながら,ピアノの音にその子らしさを
いっぱい入れてほしい」という一文に感動しました。
上手に演奏することだけが目標ではなく,個性を大事にしてほしいという意味に
受け取りました。

音楽などの芸術教科は,答えが一つに決まっておらず,
自分の感じたことを表現できるところがよいところだと思います。
しかも,その芸術の中でどんなふうに個性を主張するかは自由ですし,
上手い・下手はあっても自分だけの世界をつくることができるのも魅力のひとつです。
「読み書き,そろばん」ももちろん大切ですが,
音楽,美術などの芸術教科も大切にしたいと思います。


TY

(11:58)

2016年12月16日

平成29年度版信濃教育会編中学校道徳資料集,
『わたしの築くみちしるべ』の採択見本が先日できあがりました。

今回も,道徳教育研究調査委員会の先生方が,
「生徒の心をゆさぶり,価値観を交流・追求させ,心への問いかけを深める資料集」を
つくってくださいました。

今までの改訂同様,中学1年から3年まで,どの学年も非常に意欲的な
内容となっていますが,今回紹介したいのは中学3年生版です。

この本には,『うまれてきてくれてありがとう』『ええところ』という,
もともとは絵本として発行されていた内容が収録されています。
中学3年生版に絵本なんて,と思われる向きもあるかもしれませんが,
人間にとって普遍的で大切なことが,平易でわかりやすい言葉で
書かれていますので,中学生の心にもダイレクトに響き,
感じたことをクラスで交流・追求させやすい資料になっています。
絵についても,もともと絵本に掲載されていたものの一部をお借りして
載せることができましたので,見た目にも鮮やかで楽しいページを
構成することができました。

すでに長野県内の中学校には見本をお届けしてありますが,ご覧いただけましたでしょうか。
今まで通り,クラス全員分をご採択いただければ,教師用指導書を贈呈いたします。
また,ご好評の挿絵のダウンロードサービスも継続していく予定です。

ぜひご採択のほどよろしくお願いいたします。

TY

(14:39)

2016年10月21日

自宅に猫の額ほどの庭があるのですが,そこで家人がプランターを使ってパセリを育てています。
先月のある日のこと,なにげなくプランターを覗くとキアゲハの幼虫が大小6匹も
プランターのパセリにたかっていました。
「もしかしたら小学校3年の理科教科書にあるようなチョウの羽化を見られるかも」と思い、
幼虫が外敵にやられては大変と,近くにあったプラスチックのざるをプランターにかけて
幼虫を保護することにしました。

それ以降,毎日幼虫を観察してはサナギになる日を楽しみに待っていたのですが,
6匹の幼虫にとってプランターのパセリは少なかったようで,
パセリはみるみるうちに葉がなくなり枝だけになってしまいました。
これは大変,食糧難だとばかりに早速インターネットでキアゲハの幼虫の食べ物を調べたところ,
キアゲハの幼虫はセリ科の植物を好んで食べ,パセリのほかにもセロリやイタリアンパセリなども
食べることがわかりました。
ちょうどスーパーへ行く用事があり,運よくパセリを見つけられたので早速購入。
ネットでは「買ってきたパセリは農薬がついていることがあるので注意」とあったので,
水に数時間さらしてよく洗い,これで一安心とパセリを幼虫のいるプランターに入れました。

ところが翌日見てみると,買ってきたパセリにはまったく手が付けられておらず,
それどころか6匹の幼虫はみんなそこから離れてじっとしていました。
中にはプランターから脱出して土の上にいるものも。
もしかして農薬の影響かと心配しつつ,翌日見てみるとプランターの中に残っていた幼虫は
すべて無残にも息絶えてしまっていました。

今回,たまたま見つけた幼虫でしたが,もしかしたら羽化がみられるかもしれないと
欲を出した結果このようになってしまいました。
ではどうすればよかったのかと思い,あらためてインターネットで調べたところ,
同じような経験をされた方が結構いるようで,やはり食料が足りなくなるので,
狭い場所でたくさんの幼虫を育ててはいけないということがわかりました
(愛好家の方は卵の段階である程度数を絞ってしまうようです)。
もしかしたらプランターにざるなんかかけない方がよかったのかもとか,
自然のままにしておけば何匹かは羽化したのかもとかいろいろ考えさせられるできごとでした。

もし次回があれば,なんとか成虫にまで育ててやりたいです。

TY

(13:29)