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2018年03月05日

仕事をしている中で,
もうスケジュールも進行し,そろそろ後半という段になって,
不意に手が止まってしまうことがある。
ナンカチガウ,ナンダロウ,イマサラドウスルノ,…そんな感じ。
そんなとき,正直に自分の気持ちをみつめてみると,
たいてい,最初から違和感があったということにいきつく。

はっきりとわからないが,なにかひっかかる。どうも好ましくない。
気のせいかもしれない,私だけの感覚かもしれない。
すっきりしない気持ちながらもスケジュールが頭をよぎり,
なんとなく折り合いをつけてしまう。
でも,「気にかかること」は,やっぱり「気にかかること」なのだ。

1人で担当している仕事は,イマサラと思いながらも
スケジュールと相談しながらもう一度確認してみる。
でも,大勢がかかわってきた仕事の場合は,なかなかそうもいかない。
いろいろな考え方の人がいる中で進めてきたことだから,
さらにイマサラ感を強く感じ,言い出すにも勇気がいる。
それでもやっぱり確認しないわけにはいかない。

手を抜いているわけではないのだが,優先順位をつけて仕事を進める中で,
「気にかかること」はなんとなく後回しになってしまう。
けれど「気にかかること」は,完成が近づいて形が整ってくるほどに存在感を増してくるのだ。

もちろん,途中で消えていってしまうこともある。
でも,もしも仕事の最後にきて「気にかかること」が解消できなかったときは,
イマサラと思わずに,できるだけのことをしなければならないと思う。


…今,まさにその渦中…。できる限りのことを,そう思っている。

(17:23)

2017年12月08日

牛山榮世先生をご存知ですか。
長野県内の小学校の教諭を経たのち,新設された長野市三本柳小教頭,下諏訪南小校長,
その後,信州大学附属松本中学校の副校長を務められ,
退職後は,信濃教育会教育研究所の副所長として,研究所研修員の先生方をはじめ,
後進の先生方への指導にあたられていらっしゃいましたが,
平成23年12月19日に現職のまま,お亡くなりになりました。
68歳になられて数日のことでした。

信教出版では,このたび,牛山榮世先生の『学びのゆくえ』を復刊することになりました。
生活科の担当であった私は,時折『学びのゆくえ』という書籍の名を耳にしました。
牛山先生の『学びのゆくえ』。実際に手に取ることもなくきてしまいましたが,
先生がお亡くなりになって何年もたち,現場の先生から「本は出さないの」と問われ,
牛山先生と深いつながりのあった先生方にご相談する中で,
すでに絶版になって久しく,読みたくても,薦めたくても手にはいらない
『学びのゆくえ』の復刊が決まりました。

大切な蔵書をお借りして,初めて『学びのゆくえ』を読みました。
「序―世界の内と外」 
衝撃でした。思わず手に汗握り,読み進めるうちに涙が滲んできました。
そして「ああ,これが先生方が話していた『学びのゆくえ』なのだ」と胸に落ちたのです。
今までに『学びのゆくえ』を読まれた方々が受け取ったものはそれぞれだと思いますが,
私が一番感じたのは,情熱でした。

先生がお亡くなりになって今年は七回忌にあたります。
『信濃教育』に随時連載した「教育の窓を開く」全25編,
そして牛山先生の一番近くにいらした佐智惠夫人の文章も同時収載して
『学びのゆくえ ―実践者 牛山榮世の軌跡―』,12月19日発行予定です。

(17:10)

2017年09月01日

先々週のNHK大河「おんな城主 直虎」,ご覧になりましたか。
表向きは逆臣のふりをしながら,実は,直虎と深く心を通わせていた
井伊家筆頭家老の小野政次の最後がえがかれた,予想だにしない圧巻の回でした。
ご覧になっていない方には何のことやらさっぱり…であると思います。
高橋一生演じる小野政次が,もう誠に素敵だったということはありますが,
今日のテーマはそういうことではありません。

小野政次が,実は忠義の臣であった(ドラマ上は)ということを思うとき,
思い出したのは,「樅の木は残った」の原田甲斐のことでした。
両親が見ている大河ドラマを一緒に見ていただけなので,
さして記憶が残っているわけではありませんが,
江戸時代前期に起きた伊達騒動の首謀者で,従来は逆臣といわれていた原田甲斐が
実は,幕府のお家取り潰しから仙台藩を守るべく尽力した忠義の人であったとのPRが
当時,盛んに行われていたなあと…。

日本書紀から始まって,
歴史は,時に当時の為政者に都合のよい形で書かれているのではないかともいわれています。
何より,当の本人たちに言い分を聞くことができないわけですから,
“事実は闇の中”ということは確かにあるのでしょう。
切り口を変えれば,人は様々な顔を見せるのだと思います。
だから,いろいろな書籍やドラマができるのでしょう。


小野政次が,それほどの人であったかはともかくとして,
たぶん,いいところもダメなところもある,そんな人だったのだと思います。
新しい小野政次像に,当の政次はどんな顔をしているでしょう。

人には様々な顔がある,だから苦手な人にも
「見つけてみよう あなたのよいとこ」のスタンスで接していくのが肝要だと思います。
“愛すべき…”のない人など,一人もいないはずです。

(17:22)

2017年06月16日

信教出版は,6月10日で創立70周年を迎えました。
戦後間もなく産声をあげ,何回かの組織改編をしながら,現在に至っています。
(詳しくは,弊社HP「信州教育出版社について」をご覧ください。)


先週末,70周年を記念して職員一同,金沢へ行ってきました。
開通した北陸新幹線に乗ってみようというのが一番の動機? でしたが…。
それに先立ち,信教出版の歴史を改めて振り返る時間を皆でもちました。
私が入社したのは,もう随分前で,
当時は,社団法人信濃教育会出版部という名称でした。
現在は,編集,総務担当9人の組織ですが,
その頃は営業部などもあり,50人程の職員がいました。
営業部などは,その後,分社し,現在は株式会社しんきょうネットとして
私たちが作った学習書や書籍などを販売してくれています。
前回の私のブログで新入社員を迎えたことをお伝えしましたが,
彼女は,なんと! 320人目の職員ということです。

さて,金沢ですが,1日目は天気もよく,
思いのほか金沢が近いということを感じながらの道中でした。
金沢では,21世紀美術館や武家屋敷などを見学し,有意義な時間を過ごしました。
ちょうど,皇太子様が,全国「みどりの愛護」のつどいにおいでになっており,
小旗を持ってお出迎えに参列できた職員もいました。
翌日は,金沢といったら兼六園ということで見学の予定でしたが,
すさまじい大雨で…,靴の中までぐっしょりになってしまいましたが,
それも皆の忘れ難い思い出になりました。

昨年度末に新しい学習指導要領が告示になり,
現在ご活用いただいている学習書の移行措置版の制作が始まります。
平成32年度版の理科・生活教科書の制作も本格的に始まります。
世の中のさまざまな状況に対応しながら
“めざせ 100周年”を合言葉にこれからも精進してまいります。

(15:57)

2017年04月03日

上々の天気で新年度がスタートしました。
道の向かいの長野市立図書館の魯桃桜(ロトウザクラ)も満開です。

始まったばかりの新年度ですが,信教出版にとっては,大変多忙な年になると予想しています。
平成28年度中に告示されると予告されていた新しい学習指導要領が,
まさに最終日の3月31日に告示されました。
その前の週の金曜日には,平成30年度から使用される道徳教科書の検定結果が公表されました。
新しい学習指導要領は,平成32年度から使用される教科書,学習書の内容を示しており,
信教出版では今後,それに沿った教科書,学習書を制作していくことになります。
道徳の教科書については,信教出版では発行しておりませんが,
長年,信州の先生方が実践を繰り返し育ててきた,信濃教育会編集の「道徳資料集」を発行しています。

 小学校道徳使用集「わたしたちの道」 中学校道徳資料集「わたしの築くみちしるべ」

それぞれ平成2年に初版を発行し,最新版は改訂第6版になります。
文部科学省では,教科書の発行後も教科書だけでなく,
地域に根差した郷土資料など,多様な資料を活用することを謳っています。
それは,一律の教科書では,道徳は学べないということと同義だと思っています。
身の回りの出来事,人とのかかわり。そして同じ体験でも,感じ方,考え方は様々です。
道徳教科書はこれから見本本が配送され,夏の終わりには採択が決まります。
そんな状況の中で,
今まで育ててきた信教の道徳資料集を変わらずにお使いいただくにはどうしたらよいか,
それも今年度の大きな課題です。


さて,そのような中で信教出版は,新しい仲間を一人迎えました。
本日,初出勤。紺のスーツでちょっと緊張気味です。
大変な1年になると思いますが,ともに頑張ってまいります。

(22:00)