2019年07月26日

本格的に夏らしい日が続くようになってきました。
長野県内の小学校も今日(7/26)から夏休み入りした学校が多いとのことで,
小学生の皆さんは始まったばかりの夏休みに,ワクワクしていることでしょう。

うちにも小学2年生の子どもがいますが,昨日,弊社刊『夏休み2年』を学校から受け取ってきました。
よほどうれしかったらしく,昨日の夜のうちに巻末の「しゃしんかざり(工作)」に取り組んでいました。
これは,紙皿を2枚使用して写真飾りをつくるというものですが,まず上側の紙皿の真ん中を
楽しい形に切り抜いて「窓」とし,まわりには色をぬったりもようをかいたりしてきれいにします。
次に,下側の紙皿に写真を貼り付け,上の紙皿とくっつけて窓から写真が見えるようにし,
さらに壁掛け用にリボンをつけて完成という単純なものですが,子どもの作ったものは
夏休み帳にあるお手本のようにはなっていませんでした。

「説明をよく読んで作ってごらん。」というと,「わかりにくい。」と子どもが。

何を隠そう,私がこの夏休み帳を担当していますので,少しムキになって
「そんなことないよ,とてもわかりやすく説明してあるよ。」と言ったのですが,
ここでふと立ち止まって考えてみました。

たしかに,作る手順についてことばとイラストで説明しており,さらに見本として
ほかのお子さんの作品をいくつも載せてあるので,大人からすると十分わかりやすいと感じるのですが,
小学2年生には少しわかりづらいところがあったのかもしれないと考えました。

子ども向けの教材や教科書を作っている私たちは,
子どもにとってのわかりやすさ,使いやすさに常に気を配っているつもりではありますが,
本当にそれが十分にできているかどうかという点については,
実際に使っている子どもに聞いてみることもなかなか難しく,
本当に大丈夫か気にしながら仕事をしていることもないわけではありません。

ですので,今回のことで「配慮しているから大丈夫。」という変な自信は一回置いておいて,
もう一度謙虚な気持ちで仕事に当たらなくては,と気持ちを新たにしました。

TY


(17:04)