2017年05月26日

 私が信教出版に入社してから,1年8か月ほど経ちました。入社したころ,とても感銘を受けたことがあり,今でもよく思い出すので,それについてお話しします。

 私はまったく畑違いの職種から,現在の編集の仕事に転職しました。そこで初めて知った言葉が,「デジタル教材」。もちろん自分が子どものころには存在しなかったものなので,
「電子黒板?! デジタル教科書?!」
 すごい時代になったなあ…とずいぶん衝撃を受けました。
 そんなある日,私は弊社の小学校1年生用の道徳資料集を読んでいて,そこに載っていた目次のタイトルに,もう一度衝撃を受けました。
 それは,「ものが ないて いる」。
 大事にしないと,ものが泣く。昔からよく言われている言葉を思い出しました。幼少のころ,祖父母から諭すように言われた人もいるのではないでしょうか。
「デジタル教材のようなハイテクな物が生まれる時代に,昔から言われてきたことも受け継がれているなんて……なんて素敵なんだろう。」
 と,みょうに感動したことを覚えています。どんなに時代が進んでも,大切な心は受け継がれていくのだなと思いました。

 さて,本年度は平成30年度改訂の休み帳の編集作業が本格的に始まります。信教の夏・冬休み帳は,昔から多くの人に親しまれて使われてきた,歴史の長いものです。新しい時代に対応させ,よいところは伝えていけるよう,編集委員の方々とともに頑張ろうと思います。

(16:58)