2016年10月21日

自宅に猫の額ほどの庭があるのですが,そこで家人がプランターを使ってパセリを育てています。
先月のある日のこと,なにげなくプランターを覗くとキアゲハの幼虫が大小6匹も
プランターのパセリにたかっていました。
「もしかしたら小学校3年の理科教科書にあるようなチョウの羽化を見られるかも」と思い、
幼虫が外敵にやられては大変と,近くにあったプラスチックのざるをプランターにかけて
幼虫を保護することにしました。

それ以降,毎日幼虫を観察してはサナギになる日を楽しみに待っていたのですが,
6匹の幼虫にとってプランターのパセリは少なかったようで,
パセリはみるみるうちに葉がなくなり枝だけになってしまいました。
これは大変,食糧難だとばかりに早速インターネットでキアゲハの幼虫の食べ物を調べたところ,
キアゲハの幼虫はセリ科の植物を好んで食べ,パセリのほかにもセロリやイタリアンパセリなども
食べることがわかりました。
ちょうどスーパーへ行く用事があり,運よくパセリを見つけられたので早速購入。
ネットでは「買ってきたパセリは農薬がついていることがあるので注意」とあったので,
水に数時間さらしてよく洗い,これで一安心とパセリを幼虫のいるプランターに入れました。

ところが翌日見てみると,買ってきたパセリにはまったく手が付けられておらず,
それどころか6匹の幼虫はみんなそこから離れてじっとしていました。
中にはプランターから脱出して土の上にいるものも。
もしかして農薬の影響かと心配しつつ,翌日見てみるとプランターの中に残っていた幼虫は
すべて無残にも息絶えてしまっていました。

今回,たまたま見つけた幼虫でしたが,もしかしたら羽化がみられるかもしれないと
欲を出した結果このようになってしまいました。
ではどうすればよかったのかと思い,あらためてインターネットで調べたところ,
同じような経験をされた方が結構いるようで,やはり食料が足りなくなるので,
狭い場所でたくさんの幼虫を育ててはいけないということがわかりました
(愛好家の方は卵の段階である程度数を絞ってしまうようです)。
もしかしたらプランターにざるなんかかけない方がよかったのかもとか,
自然のままにしておけば何匹かは羽化したのかもとかいろいろ考えさせられるできごとでした。

もし次回があれば,なんとか成虫にまで育ててやりたいです。

TY

(13:29)