2014年10月31日

「一人の子ども,一人の教師,一冊の本,一本のペンでも世界を変えられる。」
今年,ノーベル平和賞を受賞した17歳の少女,マララ・ユスフザイさんが国連で行ったスピーチ,
その最後の一文は,多くの人々に感銘を与えた。
とりわけ,困難な環境で学んでいる子どもたち,教育現場で頑張っている先生方,
そして私たちのように教育に関わる仕事に携わっている人々には,大きな励ましになった思う。
場合によっては義務と手段になってしまうこともある学ぶということが,
権利と希望であるということを改めて確認できたように思う。

ところ変わって,香港。
行政長官選挙制度反対に端を発した大学生による大規模なデモについての連日の報道に
「そりゃあ,イギリスに統治されて民主主義のよさがわかっているんだもの,当然」などと
香港のことをよく知らないくせに思っていたが,10月30日の新聞記事を読んで
「通識教育」という言葉に初めてであい,そんな背景があったのかと思った。
香港では,詰め込み教育からの脱皮を図るため,「通識教育」なるものが5年前から必修化され,
その教育を受けた学生たちが行動を起こす中心になっているそうだ。
「通識教育」では,自分自身で資料を集め,様々な角度から物事を考え,判断する,
そんな力が培われるという。
香港でそんな教育が行われているなどということは,まったく知らなかった。
もっと詳しく知りたいと思い,ネットで検索したが,日本語のサイトは見つからなかった。
だから詳しいことはわからないし,正しく理解していないかもしれないが,
日本の文部科学省が提唱する「生きる力」とも,なにか通じるところがあるような気がした。
中国政府は,危機感を募らせ,2012年,
愛国教育強化を狙った「道徳国民教育」科目の導入を小中学校で試みたということだが,
教師,学生,保護者からの猛反発を受け,事実上の撤回に追い込まれたそうだ。
????? はて,どこかで聞いたような…。

教育は,人の生き方,考え方に決定的な影響を及ぼすことがある。
ボーっとしていると,子どもたちを思わぬところに導いてしまうかもしれない。
そうならないために,教育に関わるものは,それぞれが,それぞれの場で力を尽くしていくこと,
さしずめ,わたしたちは,一人の子どもと,一人の先生を支える“一冊の本”をつくることが
その使命だと改めて思う。

教育の重要性を示唆する記事が目につく昨今である。

(17:12)