2012年10月05日

長かった残暑が終わり,キンモクセイの香りただよう季節になりました。
この香りと少しの肌寒さで,秋がきたなと感じます。
道を歩いたり自転車に乗ったりしていると,
芳香で初めてその存在に気がつくことが多くありますが,
けっこういろいろなところに植えられているなあと思います。
咲き出した桜の花を見たときにも,同じようなことを思いますが,
いかに普段周りに目を向けていないかがわかります…。
仕事は徐々に忙しい時期に入ってきましたが,
周囲の変化や季節の移ろいも気にかけつつ,心豊かに過ごしたいものです。


さて,深まりゆく秋におすすめの,信教出版の本をご紹介したいと思います。
知識欲を満たしてくれる本も魅力的ですが,
秋の夜長にじっくり味わいながら読む,こんな本はいかがでしょうか。

きくらなるみ著『いま,中学生に心の詩(うた)を』

長野県内で教職に就かれていた木倉成實先生による六十余りの詩を収めています。
どの作品にも,生徒を真っ直ぐに見つめてきた木倉先生ならではの,
リアリティがあり,厳しさや温かさがあります。
そして作品は,木倉先生から中学生へのメッセージであり,
揺れ動く中学生の心の内を代弁しているものでもあります。
まえがきに,木倉先生はこう書いています。
「この詩集を手にされる中学生のみなさんが,
一つの詩,一つの詩の中のたった一行,たった一つのことばにでも心がとまり,
これからの人生を生きていく上で,少しでもお役にたてば,
わたしにとってこれ以上の喜びはありません。」
中学生にと書かれた本ですが,
中学生という時代を通ってきた大人の心にも,ずしんと響くものがあります。
素直になれないけれど割り切ることもできない,
多感で不安定だった時代の記憶が呼び起こされます。
「自分もそうだった」「うまく言葉にできなかったけど,こういうことだったんだ」
と共感できる作品が,中学生にも大人の方にもきっとあると思います。
児童・生徒の保護者の方々にもおすすめです。
お子さんと読み合ってみてはいかがでしょうか。

きくらなるみ著『いま,中学生に心の詩(うた)を』 B6/並製/180ページ/1,000円(税込)
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