2007年12月25日

今年もあとわずかとなり,…

作家によっては小説の書き出しに特に気を配り,
最初の一行ですべてが決まると考えている方もいると何かで読んだことがある。
そういう方がこの時期にこの書き出しを読めば,
「これを書いた人は何と表現力の乏しい人であろうか。」と思われるであろう。
私も一介の編集者として,よりよい表現を求めてブログを書いているのだが,
自分の表現力や語彙の乏しさについては,いつも反省している。

いよいよ新しい学習指導要領の告示が間近に迫ってきた。
さまざまな学力調査から,日本の子どもたちの学力が以前に比べて
下がってきていることが明らかとなり,それを踏まえ,
今度の学習指導要領では,内容も時間数も充実させるそうだ。
どうか,未来を担う子どもたちには,新しい学習指導要領によって基礎学力を高め,
読解力や表現力をしっかりと身につけてほしいと思う。

今の子どもたちが平均して,読解力や表現力を高められれば,
もっといろいろ美しい文章を読んで理解し,自らも美しい文章を書くようになるのではないか。
そうなれば,あらゆるところで美しい文章にふれる機会が増え,
人々の心もより豊かになるのではないか。
また,もっと人の気持ちを理解し,自分の気持ちをちゃんと表現できるようになるのではないか。
そうなれば,世間をにぎわせるような信じられない出来事も
少なくなるのではないか。

私は真面目に,社会問題は学力問題と無縁であるとは言えないと思う。

子どもたちの学力を向上させるために我々にできることは,
子どもたちの学力向上に役立つ教材を開発していくことだと思う。
6月のブログにも書いたが,
出版部では今,新しい学習教材について検討している。
どうかこれらの企画がよりよい形で実を結び,
子どもたちの学力向上に役立つことを切に願っている。

(N)

(13:17)