2007年05月11日

今年の春,
気がついたら庭の一角は薄紫の小さな花をつけた雑草で埋め尽くされていた。
うちの庭は,雑草だからといってむげに刈られてしまうことはない。
ただし,生き残るにはどんなに小さくても地味でもいいから
花を咲かせるのが必須である。
(となれば,たいていの雑草は生き残る♪)
ある年は,ナズナの大群がカスミソウのようだった。
今年群れて咲いているあの花…,知っているのだけど…。
白状すると,私には区別がつかなかったのである。
それが,オドリコソウなのか,ヒメオドリコソウなのか,はたまたホトケノザなのか?
再び,知っているつもりで,知らないことだったのだ。

ネットで調べてみる。
群れて咲いているのは,ヒメオドリコソウだった。
いわれてみれば,段々のフリルのドレスを着た女の子が
ヒラヒラと踊っているように見えないこともない。

「近頃は6年生になっても,オオイヌノフグリも知らない子がいる。」
生活科の委員会でそんな話が出たが,私も偉そうなことはいえない。
今は,ネットで調べればたいていのことに行き着く。美しい写真。ていねいな説明。
でもやっぱり,本来の色,質感,におい,サイズ,息遣いetc 伝わらないものもある。
そんなとき力を発揮するのは,やっぱり本物の体験だと思う。
名前の区別はつかなかったが,私は確かにそれらを知っていた。
だから,もう,決して忘れないと思うのだ。
オオイヌノフグリという名前を知らなかった6年生も,
自然の中で本物のそれに触れていれば大丈夫だと思う。
それに触れた体験とそれを表す言葉が一体となったとき,
6年生は確かな知識を身につけることになるのだろう。

バーチャルな世界,それはそれで楽しいのかもしれない。
また,バーチャルにしか体験しえないこともあるだろう。
しかし,やっぱり現実の体験を積み上げて生きていこうと思う。

(18:14)