2007年02月19日

先週,かねてから編集作業を進めてきた
信濃教育会編集道徳資料集の『教師用指導書』が校了になった。

編集委員会の先生方の情熱の結晶をよりよいかたちで
出版すべく,我が出版部内でも校正に校正を重ねて
最後は非常にバタバタしてしまったが,なんとか
校了にすることができた。

執筆いただいた編集委員の先生方,それから
校正を手伝ってくれた出版部の上司,後輩のみんな,
本当にありがとうございました。


昨年6月に,道徳の担当を引き継いで以来,
資料集,指導書と編集させていただいて,
最近特に感じるようになったことがある。

それは「道徳教育は学業においても,人間形成においても
あらゆることの基本なんだな」ということである。

つまり,誤解を恐れずに言えば,
道徳心を磨くことにより,
勉強もできるようになり,
人間的にも正しい姿勢を身につけられるのではないか,
ということである。

なぜかと言うと,
文科省の学習指導要領を見ていただければわかるが,
道徳の時間に学ばせる内容には,
「健康や安全に気をつける」
「物やお金を大切にする」
「父母,祖父母を敬愛する」
「先生を敬愛し,学校の人々に親しむ」
「勉強や仕事をしっかり行う」
「自分でやろうと決めたことは粘り強くやり遂げる」
「だれに対しても思いやりをもつ」
「日ごろお世話になっている人に感謝する」
「自然や動植物に優しい心で接する」
「自分の国を愛するとともに,世界の人々とも親善を深める」
などの項目が盛り込まれているのである。

ご存知のとおり,これらは学年ごとにもっと細かく定められ,
人間形成に必要と思われる多くの学習内容を網羅している。

これらのことについて,真剣に取り組めば
各教科の勉強ができるようになるのはもとより,
いじめや不登校などもなくなり,
ひいてはしっかりした自分の考えをもった
立派な人間になれるのでないか。


もちろん,実際の教育がそんなに単純なものではなく,
道徳教育がオールマイティーだというのは理想論だ
という気もしないではないが,
ただ,少なくとも昨今の教育現場や青少年を取り巻く環境で
起こるさまざまな事件は,道徳教育の充実でかなり減らすことが
できるのではないか,道徳教育にできることはもっとあるのではないか,
そんなことを考えた。


よりよい子どもを育てるために,そして我々大人自身も
よりよい社会をつくって,それを子どもたちに残していくために,
子どもにとっても大人にとっても道徳教育の充実は,
非常に重要なことだと考える。






もちろん,信教の道徳資料集も上に挙げたような
内容項目を満載しています。

『教師用指導書』は,2月末日完成予定です。

「心をゆさぶり,価値観の交流と追求をし,心への問いかけを深める」
授業展開を紹介しています。
お若い先生はもちろん,ベテランの先生にも大いに役に立つと信じています。
詳細はこちらをご覧ください。
http://www.shinkyo-pub.or.jp/H19doutoku_1.html


学校に見本が届きましたら,ぜひ見本をご覧になってみてください。


                     TY

(18:25)

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