2022年01月

2022年01月14日

 長野県下の子どもたちの詩を集めた作品集,第68集『信濃子ども詩集』が発行されました。今回も,日々の喜びや悲しみを素直に心からうったえる子どもたちの声が,この詩集から聴こえてきます。
 コロナ禍による休校や,リモートに関する作品を見て思うのは,やはり『信濃子ども詩集』は,子どもたちの目で時代を反映しているものなのだということです。以前このブログに,昭和36年に伊那谷を襲った集中豪雨・通称「三六災害」のことを書いた際,当時発行された本書を見てみたら,災害と向き合ったと思われる子どもの詩がありました。こんなふうに,これから先,第67集や第68集をふと開いたら,「ああ,この時代はコロナ禍で大変だったな。大人だけでなく,子どもたちも大変だったんだな。」と思い返すときがくると思います。
 一方で,時代を経ても変わらないものもあります。私が生まれた年(三十年以上前)に発行された本書と,第68集を読み比べてみました。時代は違えど,どちらも自然への驚嘆,小さな生き物への慈しみ,家族との日々,学校での頑張り,環境問題,戦争や平和への思いが,ありのままの瑞々しい感性で綴られています。
 子どもたちの作品をいつか読み返し,「こんな時代もあった」と感じるのも大事かもしれません。
 
 第68集『しなの子ども詩集 1・2・3年版』
    『信濃子ども詩集 4・5・6年 中学版』
 在庫僅少です。ご注文はしんきょうネットまで。



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