2019年03月

2019年03月25日

ご存知のとおり,今年度から小学校では道徳教科書の使用が開始され,
来年度からは中学校においても道徳教科書の使用が始まります。

弊社では,信濃教育会編の小学校道徳資料集『わたしたちの道』,
中学校道徳資料集『わたしの築くみちしるべ』を約30年間にわたり発行してきましたが,
教科書の使用開始を受け,今後はこれらの教材の改訂は行われないことが決まっています。

私は何年間もこの教材を担当し,この教材に対する思い入れが人一倍ですので,
今後改訂版が出されないことを大変寂しく感じています。
また,これまで信濃教育会で定期的に行われてきた道徳教育研究調査委員会では,
県内の現役の先生方が日ごろの実践の成果を持ちより,
長野県の子どもたちにとって最良の道徳資料集を届けるために,
毎回本当に真剣に研究や議論をされていたことを思い出し,
今後はそのような熱のこもった場面に立ち会えないことも残念に思います。

今後は,小中学校ともに道徳の主たる教材の座は教科書に譲り渡すことになりますが,
学習指導要領にも「教科書のほかに地域独自の郷土教材も並行して扱うことが重要」と
うたわれております。
今まで実践研究をかさねてきた信濃教育会編の道徳資料集は,
それを担う最良の教材であろうと言えます。
そこで,長野県内の小中学校には県内各地で採択される教科書と
信濃教育会編道徳資料集との「併用資料」を弊社からお配りしています。

『わたしたちの道』『わたしの築くみちしるべ』については,
まだ販売できる在庫がありますので,この機会に各学校に備え付けていただき,
必要なときはすぐに使えるようにされることをおすすめします。

長野県の財産ともいえるこの道徳資料集を,ぜひ今後もお役立ていただきたいと願っています。

TY

(16:22)

2019年03月18日

最近ニュースで取り上げられているのですが,知らなかったので,調べてみました。

よくニュースで言われている「キャッシュレス化」というのは,
お店で買い物などをして支払うときに,現金を使わずに
クレジットカードやデビッドカード,プリペイドカードなどを使って支払うこと。
他に電子マネーやスマホを使う決済アプリというものもあり,
ひとことで「キャッシュレス化」と言っても実際には様々な手段があるようです。

そもそも世界中でキャッシュレス化が進んでいるのは,
アメリカのような広い国で現金を輸送する際の危険防止のためとか,
中国などでの偽札偽造防止のためなどの目的があったようです。
大国の事情で世の中が大きく変わるのは世の常ですが,
日本ではどうなのでしょうか。

報道によれば,日本は先進国の中で最もキャッシュレス化が遅れているようです。
その最大の原因は,私たちの現金主義にあると思ったのですが,実際はどうなのでしょうか。
あるアンケートによると,確かに日本人の現金主義もキャッシュレス化が遅れている理由の一つですが,
ほかにも理由があるようです。

最近はスマホによる決済のCMをよく見かけますが,スマホを使うおかげで,
「個人情報の流出が心配」とか「『なりすまし』などセキュリティーが不安」など様々な問題が出てきます。
特にいちばん多かった理由は,「震災時など電気が使えないときが不安」とのこと。
なんと,いちばん不安を感じているのがバッテリーの問題だそうです。
言われてみれば,私も今では当たり前のように毎日スマホを充電していますが,
震災時など,電気が使えなくなったらどうなるのでしょうか。
キャッシュレス化が遅れている背景には,とても現実的な問題があるようです。

それにしても,私は駅の改札を通るときに,
まず券売機の前で老眼の目を細めながら金額の書かれた路線図と財布の中を見比べつつ切符を買い,
それからその切符対応の改札機を探しながら切符を挿入口へ入れて通るのに比べ,
若い人たちがスマホで「ピッ」とするだけで改札を通り過ぎていく姿を見ると,
内心とても羨ましくなります。

脳みそを錆びつかせないために新しいことにチャレンジしたいと思うわけですが,
その一つとして,まずキャッシュレス化に取り組んでみようと思いました。

(N)

(09:47)