2017年11月

2017年11月24日

 最近は信濃子ども詩集の校正をしていました。
 信濃子ども詩集は,今年で第64集となる歴史あるもので,長野県の小・中学生が書いた詩が掲載されています。
 校正をしていると,詩の内容も頭に入ってきます。子どもたちの純粋な気持ちがそのまま表れている詩,子どもたちの姿が思い浮かぶような微笑ましい詩,思わず涙が出てしまうような感動的な詩など,様々な詩がありました。校正をしていて,子どもの書く詩はすごいなあと感心させられました。詩集の校正は量が多いのですが,それがまったく苦にならないほどの癒しをもらえました。また,小学生の書いた詩を読んで,自然と自分の小学生時代を思い出して懐かしい気持ちにもなりました。

 私が小学生のときは,毎年学校が独自で,全校児童の詩を載せた詩集を作っていたので,年に一度は詩を書く機会がありました。中高生の頃も,国語の授業などで詩を読む機会があったと思います。しかし,最近では詩を書くことも,読むこともほとんどありませんでした。
 校正をとおして久しぶりに詩に触れて,詩のよさを感じました。詩は,短い時間で読むことができて,そのなかで様々な感情を味わうことができます。何度も読み返したくなるような,お気に入りの詩に出会うこともできます。これからはもっと詩を読む機会をもつようにしたいと思いました。
 一方,自分で詩を書くことは難しそうに感じます。しかし,子どもたちの書いた詩に感化されたのか,たまには詩を書いてみるのもいいかもしれないと思いはじめました。

さて,冷え込みが厳しくなってきました。私にとって,社会人になって初めて迎える冬です。体調管理をしっかりして,冬を乗り切りたいと思います。

(13:58)

2017年11月17日

最近友人たちから,年賀状を送りたいから住所を教えてほしい,と立て続けに言われました。考えてみれば,年賀状のやりとりをしていたのは中学生くらいまでで,それ以降はメールやLINEで新年の挨拶をする程度でした。どんなに仲がよくても,住所を教えあうということはなかったので新鮮でした。どんな年賀状が送られてくるんだろう? 写真付き? それともイラスト? とわくわくするのは久しぶりで,新年の楽しみがひとつ増えました。
 そういえば,子どもの頃好きだった漫画が16年振りに連載復活するというニュースを聞いたり,流行していたアニメが25周年記念ということでメディアに大きく取り上げられていたりします。時代は刻一刻と変わっていき,新しいものがどんどん増えていく中,こんな風に時を経て再び注目されたり,年賀状のように改めて価値がわかるものがあったりして面白いなと思います。
 さて,私個人の仕事も忙しくなってきました。決算手続きが一段落し,これから年末調整といったところです。体調管理には気を付けて,この冬を乗り切りたいと思います。

(11:07)

2017年11月02日

 木の葉が色づき,すっかり秋も深まってまいりました。この季節に思いを馳せるのは,郷里の山の風景です。
 毛涯章平先生の随想集『ふきのとうの餞別』の中に,「風越山」という山のことに触れた文章があります。「空の色」という題で,この山を背景にした夕方の情景の美しさについて語られています。南信州にあるこの風越山は,私にとっては郷里を象徴するものです。非常に美しい形をしており,季節を感じさせてくれるのはいつもこの山でした。新緑の山影が,田植え前の水田に映り込めば春。深緑の山頂で,夕立の雷鳴が響けば夏といったように――。
 そして秋はもちろん紅葉ですが,きれいに色づくときもあれば,さびしい枯れ色に染まっただけで冬になってしまう年もあります。今年の風越山はきれいに紅葉するだろうか,と見上げて過ごすのが,私の秋の日常でした。学生時代,里帰りの高速バスの窓からこの山が見えた瞬間,ああ,帰ってきた,と感じるものでした。

 さて,こんなふうにしみじみと秋を感じているうちに,あっというまに冬がやってきます。長野県の先生方により編集された,冬休みの学習帳,「平成29年度版 冬休み」が,現在しんきょうネットにて予約受付中です。冬休みまでに学習した事項をしっかり復習でき,県下で定番の冬休み帳,納品お約束期限は11月28日となっております。ぜひご採択ください。

(10:09)