2017年03月

2017年03月24日

東京都心ではすでに桜が開花したようです。東京が全国で一番早く開花宣言をしたのは,9年振りだとのこと。長野ではさすがにまだ桜は咲いていませんが,暖かい日が続いたりして,だんだんと春の訪れを感じるようになってきました。
 春といえば,出会いと別れ,のように相反するもの両方を経験する季節ですが,私は悲観的な方なので,どちらかというと別れのような悲しいイメージをもってしまいます。学生時代も入学にわくわくするよりも,卒業の寂しさに引きずられていました。その気になれば会えるのに,友だちや先生にもう会えないんだなあと感傷的な気持ちになったのを今でも覚えています。
 先日友人と会った際,お店で売られている洋服はもう春物ばかり,という話になりました。もうニットもコートも着られなくなるなんてちょっと寂しい,と嘆く私に対し,春物は明るい色が多くて見ているだけで楽しい気分になると笑う友人。春は始まりというイメージでうきうきするという彼女といると,いつも元気をもらえます。ものは考えよう,と言いますが,友人を見習って何事も前向きに考えていきたいと思いました。
今年の春は明るい色の服を着よう,久しぶりに桜を見に行こうかな,長いこと会っていない人に連絡してみようかな,と考えていたらなんだか楽しい気持ちになりました。

(14:35)

2017年03月17日

「何しているときが,いちばん楽しい?」

 そう聞かれたら,迷わず答えます。
「小説を書いているとき。」

 何らかの賞に応募するための趣味の小説ですが,
〝好きなことに費やすエネルギーは,いったいどこから湧いてくるのか〟
 ということを,しばしば考えます。
 ひとたび「今回はこんな話を書こう」と決めたら,
・似たテーマの本を探して読んでみる。
・図書館で調べものをする。
・考える。
・ノートにあらすじを書く。
・ひたすらパソコンに向かって書く。

 これを日常の合間をぬって何か月もかけて進めるので,けっこう気力が必要です。しかも落選を知ったときなんて,ごっそりとエネルギーをもっていかれる感じもします。それでも
「じゃ,次はあの賞に向けて書こう。締め切りはいつ? どんな物語がいいかな……」
と,こりないし,「賞なんかとれるわけないよ」と笑われても,かまわず書き続けます。
 どこからか前向きなエネルギーが湧くからできるのです。

 こういったことに限らず,物事に向かっていくエネルギーを自分でつくりだすことは,仕事をする上でも非常に重要だと思います。
 今年度,自分が仕事でとくに心掛けたいことは,スケジュール管理をすることです。難しいことに思えるのですが,自分の仕事の先には,印刷をする人,販売をする人,受け取る人,さまざまな人がいることを意識してがんばりたいと思いました。

(12:30)

2017年03月09日

昨日は長野県高校入試の試験日でした。受験された方はお疲れさまでした。

合格発表は3月17日ということで、もうしばらくは落ち着かないかもしれません。結果がわからない状態が続くのは不安ですが、一つ山を越えたわけですから、まずはゆっくり休んで、受験勉強でできなかったいろいろなことにチャレンジしてもらえればなと思います。

さて、本日は3月9日ということで、レミオロメンの曲「3月9日」が思い浮かびますね。卒業ソングとしても有名な曲で、様々な企業が行う「卒業ソングランキング」をみると、いつも上位にランクインする定番曲です。どちらかというと卒業ソングというより結婚ソングなのですが、MVには卒業式のシーンが出てきますし、歌詞についても、春に向けて希望をもてるようなものなので、たしかに卒業にもぴったりな曲だなと思います。
(余談ですが、MVには最近芸能界を引退した堀北真希さんが、卒業する高校生役として出ていました。)

卒業といえば、私が中学3年だったときは、高校入試の合格発表前日に卒業式がありました。高校入試で万が一のことがあったときのための配慮から、わざとこの日程にしているのだろうな、と思いつつ、「でもやっぱり落ち着かないし、卒業式に集中できない!」と思った記憶があります。

高校入試以外にも、人生の中で試験を受ける機会はたくさんあったわけですが、私はいつも結果が出るまでとても不安になっていました。「もし不合格だったら、今までの努力はすべて水の泡になってしまう」と思ってしまうからです。


先ほどご紹介したレミオロメンの「3月9日」の歌詞には、
「上手くいかぬこともあるけれど 天を仰げばそれさえ小さくて」
という部分があります。今になってみれば、試験でいい結果ではなかったとしても、何とかなることも多かったな、と思います。
少なくとも、仮に結果が出なかったからといって、それで今までの過程がすべて水の泡になる、なんていうことはないはずです。


私たちは長野県高校入試対策として使える教材を発行しています。高校入試の模擬テストとして使える『実力診断テスト』や、数学の問1対策として使える『数学の問1~4』のほか、『新漢字練習帳』や『数学基礎の羅針盤』、『リスニングワーク』なども、長野県高校入試のための問題や情報が掲載されています。

これらの教材は、高校入試対策として使えるように製作しておりますが、それだけではなく、生きるために必要な知識や技能、思考力・判断力・表現力などの資質能力を伸ばせるように、という思いが根底にあります。そうでないと、小手先の入試対策テクニックだけを取り上げる教材になってしまい、その教科のもつ本質的な部分が置き去りになってしまうからです。


結果は大切ですが、そればかりにとらわれず、本当に大切なことは何なのかを考えながら日々を過ごしたいです。

もちろん、よい結果が出るのなら、それに越したことはありません。
昨日受験された皆さんの合格を、心よりお祈り申し上げます。

(15:09)

2017年03月03日

最近,目がかゆくなったり鼻がむずむずしたりと,
徐々に花粉症の症状が出てきました。

かれこれもう20年以上,毎年同じ時期に悩まされており慣れてはいるのですが,
やはりつらいものを感じるときがあります。
しかし,花粉症は少し角度を変えて考えてみると,
目で見たり舌で味わったりする以外に春を感じることができる特別なものだと思います。
すると,なんだか得をした気分に……なりませんね。

先日,文部科学省から新学習指導要領案が出されて早くも2週間以上が経過しようとしています。
日々の業務の中で,どのように教材を改訂していこうかなど考えながら少しずつ読み込んでいますが,
まだ漠然としている部分があり頭の中でよく整理ができていません。
また,教材以外にも単行本の制作を進めており,
執筆者からいただいた原稿案を校閲し意見をまとめて打ち合わせをしています。
どちらも共通して「案」を見ながら作業をしているのですが,
教材(もしくは書籍)の目指す形が見えていないため,もどかしい気分になります。

いつだったか,だれかに
「何かをつくるうえで思案しているときがいちばんおもしろい。」
と言われたことを思い出しましたが,
私の場合,早く形が見えないと不安で,おもしろく思える余裕はありません。
ただ,必ずよいものができるということを信じて前向きに取り組んでいこうと思います。

(15:58)