2016年07月

2016年07月29日

「関東甲信地方が7月28日ごろに梅雨明けしたとみられる」との気象庁の発表で,
いよいよ信州にも本格的な夏がやってきました。
とはいえ,8月7日はもう立秋。暦の上では“秋”になります。
「暑中見舞いは,梅雨明けから立秋までに出す派」の私ですので,この週末は,
不義理をしている人たちに,久々の近況を知らせる便りを出そうと思っています。

6月の信州中野のバラまつりで,20代のころ,それこそ毎日のように会っていた友人と,
それこそ何十年ぶりかで再会しました。
立ち話が尽きず,じゃあ,お茶でもが,せっかくだから夕飯もいいよね,となって,
気づいたら閉店の時間。
それでも名残惜しくて,また連絡してね,といいながら別れました。
近況を報告し合い,かつての思い出話に花が咲き,本当に楽しい時間でした。

会わなかった長い間,友人と私をつなげていたのは,年賀状だったかもしれません。

  「お変わりありませんか。私は元気です。
              今年こそ,会いましょうね。」

こんなことをかれこれ20年も続けていました。
細い糸でしたが,しっかりつながっていたようでうれしかったです。

携帯電話が普及する前は,電話(イエ電)をするとか,手紙を書くとか,いそうな所にいってみるとか,
そんな伝達手段しかありませんでした。
伝達手段が増えた今,人のつながりは,密になったのか希薄になったのか…。


ところで,あなたは,近ごろ誰かに手紙を書きましたか。
手紙を書くということは,なかなか大変なことだと思います。
メールなどの短文と違い,起承転結のあるまとまった文章を書かなければなりません。
書き始めたはいいけれど,相手に思いが伝わる文章はむずかしく,
やっといい文章が思い浮かんだと思ったら,字を間違えたりして…。
それでも,たまには心を落ち着けて,便箋にむかうのもいいものだと思います。
手紙をもらった相手もきっと喜んでくれるでしょう。

いきなり手紙はハードルが高い,そんなときこそ「季節の便り」です。
心を込めて,誰かにはがき(カード),だしてみませんか。
年賀状に,暑中見舞い,クリスマス。誕生日などのイベントもいいですね。

かくいう私も便りは出しても手書きはめっきり減りました。
30年来愛用の万年筆を,これからはもっと活躍させようと思います。

(17:21)

2016年07月22日

 初めてのブログに年に1,2回のみの仕事があると投稿しましたが,最近の私はそういった仕事をすることが多いです。年に2回の仕事は入社したばかりの頃に1度教えてもらい,次は1人でできるように,と懸命にメモをとったり,作成した書類のコピーを残したりしました。ですが半年後の今,1人でやろうとしても意外と出来ない事が多く,反省の日々でした。メモは自分が書いたはずなのに,何が言いたいのかわからなくて向き合うこと数分。やはりちゃんと理解できるまでは質問しよう,と再度教えてもらう,という繰り返しでした。
 毎日・毎月と定期的にある仕事は,なんとかこなせるようにはなってきたのですが,突発的な仕事にはまだ上手に対応できないのが,自分の課題だと思います。また仕事の備忘録を残す時は,すぐに見直して,次回これを見たときに本当に理解してできそうか? と,客観的に考える癖をつけようと思いました。

(08:47)

2016年07月15日

 5月の終わり,県外から観光に訪れた友人を,善光寺へ案内しました。御本尊様の下の暗闇を巡って,極楽のお錠前に触れる「お戒壇巡り」。その順番を待つ長い列に並んでいるとき,友人に「牛に引かれて善光寺参り」ということわざの由来になった話をしました。
 
 むかし。信仰心のない老婆が,大切な布を牛が角でひっかけて走り去ってしまったのを追いかけ,善光寺までやってくる。そこで仏様の導きに触れ,信仰の心をもつようになったという話です。

 こういう話なんだよ,と説明できたところまではよかったのですが,「ほかのことに誘われて偶然よい方に導かれる」(『広辞苑 第五版』岩波書店)という,肝心のことわざの意味の方は言い忘れてしまったのでした。

 ともあれ,私もこの「牛に引かれて善光寺参り」の意味を知ったのは,長野市に暮らし始めた最近のことです。伝承は,弊社が以前出版した民話の本を読んで知りました。長野市に来たから,知る機会を得たのだと思います。こじつけかもしれませんが,私もこの土地に導かれたと思って,よりよい生き方ができるよう心掛けたいと思います。

(15:55)

2016年07月08日

最近,絵画や作図などで遠近感をもたせるための表現である「透視図法(線遠近法)」を知る機会がありました。

詳細は「透視図法」で検索していただければわかると思います。
簡単にいうと,消失点(任意の1点,場合によっては2点や3点)に向かって放射状に線をひいて、その線に沿って、手前から奥にいくに従い,徐々に物体を小さくかいていく手法です。要は「近いものは大きく,遠いものは小さく」という話です。

さっそく,透視図法を使った作図にチャレンジしてみました。
(絵をかくスキルはないので,あくまで試しに直方体をかいてみる,という程度のものです。)

こうした透視図法を手書きの絵で使おうとすると大変ですが,パソコンのソフトを使えば,透視図法を使った作図自体は簡単に行うことができます。
大変なのは,視点と消失点をどこに置くのかを決めることです。

視点と消失点の設定を変えて試してみますが,なんだか不自然な形に見えたり,自分が思っているのと違う角度になってしまったりして,うまくいきません。

物の形はよくわかっているつもりでも,どの高さからどの角度に視点をもっていくのか,ということは普段まったく意識しないため,直方体をかくという簡単なことでも難しく感じました。

久しぶりに美術の課題をやっているようで,面白かったです。



さて,透視図法は、英語で「パースペクティブ」といいます。

この「パースペクティブ」という単語を調べてみると、透視図法という意味のほかにも、物事をとらえる視点や見地、見通しといったという意味があるそうです。

目に見えるものに限らず,いろいろな物事は,それを捉える視点や角度を変えたり,俯瞰して見たりすることで,見え方が大きく変わります。

ソフトバンクの孫社長が,「髪の毛が後退している」という自身への指摘に対して,「髪の毛が後退しているのではない。私が前進しているのである。」と返したことがSNSで話題になったことがありました。

これは,視点を変えることで見え方が大きく変わる例だと思います。

その他にも,例えば「この前〇〇さんに怒られた」という出来事があったとします。誰でも怒られれば落ち込むと思いますが,視点を変えてみれば,「成長のチャンスをもらった」「〇〇さんに怒ってもらえてうれしい」 みたいに考えられます。
(後者はちょっとM風味ですね。)

視点を変えたからといって物事が変わるわけではありません。
それでも,いろいろな物事を前向きにとらえている人をみると,素敵だなと思います。

透視図法を使えば,絵の表現に奥行きや厚みをもたせることができるのと同じように,パースペクティブを意識して,人間性にも奥行きや厚みをもたせられるようになったらいいなと思います。

こういうことを書く時点で,すでに薄っぺらい人間性が表れてしまっている気がしますが,薄っぺらい紙でも立体的に見せられるのが透視図法のよさだと思いますので,ご容赦いただければ幸いです。

(10:33)

2016年07月01日

連日,日中は蒸し暑くジメジメした梅雨らしい陽気が続いています。
雨については,九州のように豪雨に見舞われて深刻な被害が出ている所があったり,
逆に少雨で水不足が深刻になってきている地域があったりと,
所によってだいぶ差が出ているようですが,
長野市は,今のところ雨の降り方も水不足の心配もないようで,
いつもと変わらない日常が送れています。
しかし,まだ梅雨は明けておらず天気の変化は流動的であるため,
どんなに平穏な日々であっても急な天気の崩れが起きてしまう場合があります。
皆様,水の事故にはくれぐれもお気を付けください。

さて,最近,イギリスが国民投票の結果EU離脱を決定したり,
日本国内の選挙権が18歳以上に引き下げられて選挙がスタートしたりと,
国内外問わず様々なできごとが起きています。
私は,弊社の社会科教材を担当しているということもあり,
日々のニュースにアンテナを高くしていなければならないのですが,
こうめまぐるしく新しいできごとが起こると,
教材にどのように反映させたらよいか判断に苦労してしまい,
最後まで気が抜けません。

今年度も新版の教材制作が順次進んでいく予定なのですが,
時事を扱った問題や資料については十分に注意して,
現場の先生方や生徒の皆様に迷惑が掛からないように編集作業をしていきたいと思います。

(16:29)