2016年01月

2016年01月22日

最近,英語教育をとりまく議論が熱いです。

2020年に,東京オリンピック・パラリンピックが控えていることも
理由の1つなのでしょうが,今後は中学校でも英語の授業を英語で行うことが
予定されていたり,話す能力のテストを含めた学力調査が国によって
行われたりするそうです。

今後,英語を話す能力は不可欠といったご時世でありますが,
このたび弊社では,『New Picture Drill(STEP1~3)』という中学生向けの
英語を話す力をつけるための教材を発行します。

これは,まず英文の基本的な形式を覚え,それを絵(picture)の状況に応じた
英文に変化させる訓練「パターンプラクティス」を積むことにより,
英語を話す力をつける教材です。
ドリルブックと対応したCD-ROMがついており,WEBブラウザで
ネイティブスピーカーによるナレーションを聞いたり,
pictureを見たりすることができます。
クリック1つで音声が流れるので繰り返し練習が容易に行えます。

また,ドリルブックには英文が文法的に解説されており,
練習問題もふんだんに掲載されています。
口頭練習のみならず,書いて学習することによって
内容を確実に定着させられます。

近日中にご採用見本が各学校に配布されますので,どうぞご期待ください!

『New Picture Drill(STEP1~3)』
・STEP1~3(各中学1~3年相当),定価 各750円(税込)
・各STEPにCD-ROM付き
・教師用指導案を採用クラス分贈呈


TY

(14:11)

2016年01月15日

昨年暮れのブログで,小学校の『春休み』が今年度から新しくなることをご紹介しました。
ちょうど今,最後の校正を確認したところですので,あとは納品を待つばかりです。

もう1つ,今年4月から使用していただく『新漢字練習帳』も改訂版となります。
新しい『新漢字練習帳』では,次のような改訂をいたしました。

■県の高校入試に出題された漢字についている旗印を,最新の高校入試に合わせて配置し直しました。
■現行版では「高校入試の傾向と対策」という資料の中で,過去に高校入試に出題された漢字問題の出題傾向と,その傾向に基づいた(まだ出題されていない漢字による)高校入試予想問題を掲載してありましたが,改訂版では,最新の高校入試の傾向分析とともに,高校入試で実際に正答率の低かった漢字問題などを掲載することにより,きめ細かく具体的に高校入試の傾向がわかるようにしました。
■「問題」欄,「読み書きの練習」欄の用例について,古い言い回しや意味がわかりにくい例文などを,中学生にわかりやすく日常的に使われる表現のものに差し替えました。
■学年(級)ごとのインデックスをすべての奇数ページに入れました。

もちろん編集方針や基本的なページ構成は変わりませんので,
今までと同じ使い方で学習していただけます。
見本がお手元に届きましたら,ご検討のほど,
ぜひよろしくお願い申し上げます。

(N)

(17:32)

2016年01月08日

新年 あけましておめでとうございます

信教出版は,1月5日が仕事始めでした。
現在は,平成28年度の教材制作の最終段階でてんてこまいです。
4月より,長野県の先生方,児童生徒のみなさんにお届けできるよう,あと一息,頑張ります。


さて,
今年の年末年始休業だが,大掃除,初詣,あとは家でゴロゴロ。それで終わってしまった。
そんな中で,特に心に残ったのが,
BS朝日放送の「世界遺産で神話を舞う ~人間国宝・能楽師とギリシャ人演出家~」という番組だ。
人間国宝の能楽師,梅若玄祥氏とギリシャを代表する舞台演出家のミハイル・マルマリノス氏による,
ホメロスの叙事詩オデュッセイア第11章の「ネキア」を原作とした能を上演するというプロジェクトを追った
ドキュメンタリーである。
マルマリノス氏曰く,「古代ギリシャの文明は,日本にある」とのこと。
彼は,そこにこのプロジェクトの成功を見出していたようである。
確かにキリスト教化される前のギリシャは,日本の八百万の神々のような多くの神々を信仰していたのだろう。
とはいえ,そんな共通の土台があったとしても,一筋縄ではいかない状況をドキュメンタリーは追っていた。

能の様式を守ろうとする日本側,それを超えた表現を要求するギリシャ側。
能楽プロデューサーの笠井賢一氏が,ぎりぎりのところまで譲歩した脚本を認めないマルマリノス氏。
何度もそんなことを繰り返し,あわやすべてがご破算という時,マルマリノス氏が来日。
両者は,ひざを交えて猛烈に議論する中で,お互いを理解していく。

こんな一大プロジェクトなのに,ほとんど実際に顔を合わせることなく進行していったのは,
居ながらにして情報交換ができる現代だからであろう。
しかし,それでは埋められないところが人間にはあるということだ。
お互いを目の前にして言葉を交わす。その時の言葉の勢い,微妙な表情のゆれ。
そんなものを人は読み取ってしまう。そしてそこから相手の思いをくみとっていく。
新しいものが生まれていく。

日々の中でも,人との直のコミュニケーションに煩わしさを感じ,それを排してしまう時がある。
さらにその煩わしさを,相手の迷惑という言葉で覆い隠してしまうこともあるように思う。
人と向き合うというのは,「私以外私じゃない」わけだから,なかなか難しい。
それでも「人と向き合う」ということを大切にしていきたい。


なお,ひざ詰め激論の結果か,ギリシャの古代劇場エピダヴロスでの公演は大成功だったそうだ。

(15:22)