2015年11月

2015年11月11日

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信州教育出版社の道を隔てた東には,長野市立図書館がある。
仕事をしている3階の窓からのぞくと,図書館の正面の様子がよく見える。

この季節,正面に向かって左側の大きなイチョウの木が,かがやくような黄色に色づいている。
ヒノキの緑と,奥に植えられたドウダンツツジの鮮やかな赤とが並んで,実に美しい。
いつもイチョウとドウダンツツジを別々に見て,その色合いにため息をついていたけれど,
何年か前から,これはしっかり計算された植栽ではないかと思い始めた。
そう思いながら眺めると,この季節の図書館の庭は,どこも本当に美しい。
秋の信教出版は,毎年,新学期の準備で非常に忙しいのだが,
休憩時間に図書館の庭を歩くと,ちょっぴりリフレッシュできる。


図書館の庭には,カシの木も植えられている。
少し前からカシの木の下の道沿いの花壇にたくさんのドングリが落ちるようになった。
道を渡った信濃教育会の通り沿いにもドングリがたくさん落ちている。
道や花壇に落ちたたくさんのドングリを見て
(今年はドングリが豊作なのかな。クマは,里に出てこなくてすむのかな)と思った。
そうしたら,日曜日の信毎に「熊の目撃 県内大幅減 木の実平年並み以上の量」という記事が載っていた。

何年か前,民家の庭の柿の木に登っていたクマが撃たれたというニュースのあと,
胃の中にはその柿しか入っていなかったという翌日のニュースに胸が痛くなった。
安易にかわいそうなどと言ってはいけないのだが,やっぱりかわいそうに思う。
山は豊作らしい。どうか里におりることなく,お腹いっぱいで冬を迎えてほしい。

図書館の庭のベンチで,このままヒトと鉢合わせしないようにと心から思った。

(12:29)