2014年12月

2014年12月29日

一年の最後の週にブログを書くのは久しぶりだ。
世間では毎年恒例のクリスマスから年末年始へと大イベントに気分が盛り上がるのだろうが,
わが社の場合,現在,27年度用教材の改訂作業の真っ最中であり,
張りつめた気持ちで,皆,仕事に取り組んでいるところだ。

ところで,「今年の漢字」というのをご存じのことと思う。
日本漢字能力検定協会が全国から募集した漢字の中から一番多かった漢字を選び,
「今年の漢字」を決めるものだ。
例年11月1日ごろに募集が始まり,12月12日ごろに清水寺で発表される。
よくニュースで清水寺の和尚様が大きな筆で漢字を書くところを見ると思う。
私は最近,このニュースを見ると,いよいよ年の瀬が迫ったと感じる。

今年の漢字は「税」。
消費税が5%から8%にアップしたことが多くの人々の印象に強く残ったのだと思う。
また,「今年の漢字」には選ばれなかったものの,2位以下の漢字も今年の出来事を連想させる。
例えば2位は「熱」。海外のエボラ出血熱だけでなく日本でもデング熱が流行った。
3位は「嘘」。テレビによく登場したあんな人やこんな人のことを思い出す。
また,4位は「災」,5位は「雪」,そして7位は「噴」。
今年は集中豪雨による土石流や御嶽山の噴火,あるいは大雪による災害が目立った。
ちなみに10位の「妖」は「妖怪ウオッチ」の人気のよるものか,はたまた・・・。

以前の年の「今年の漢字」にはどんなものがあったのだろうか。
例えば,2011年の「絆」,2012年の「金」,2013年(昨年)の「輪」など。
2011年は東日本大震災があり,人々の絆の大切さを痛烈に感じた年。
2012年は金環日食などの天文現象と生活保護費(お金)の不正受給などの問題が多かった年。
2013年は,2020年の東京五輪・富士山の世界文化遺産登録・W杯出場の決定で日本中が沸(輪?)いた年。
また,2012年と同じ「金」が選ばれた2000年は,
シドニー五輪での日本選手の金メダルや,国民的アイドル「きんさん」のご逝去が印象深かった年。

明るいイメージの漢字だけでなく,
2007年の「偽」,2004年の「災」,1998年の「毒」など,
暗いイメージの漢字が選ばれたこともある。

来年2015年の「今年の漢字」には,
明るいイメージの漢字が選ばれるような年になってほしい。

(N)

(10:09)

2014年12月22日

毎週,月曜日の信濃毎日新聞文化欄のコラム「知・究・学」に掲載されている,
信大繊維学部助教授の森山徹先生の「生き物たちの心のかたち」という文章を
楽しく読ませていただいている。

今まで,少し前に話題になったダイオウグソクムシとか,
聞いたことのないミナミコメツキガニ,おなじみのダンゴムシなど,
およそ意思の疎通を想像できないような生き物にも,
感情とか心といえるようなものがあるのではないかということを,
さまざまな実験をとおして示してくれた。
なんとなく,以前,担当していた生活科の中で時々であった,
子どもたちの「コイさんこんにちは」「チューリップさんがうれしそう」
という気持ちに通じるものがあるようで,わかるような気がするが,
(私は,こういった考え方が好きです。)
人によっては,何をばかなことを,と思う人もいるのだと思う。

今日の紙面では,心の有無を論じる相手が「石」になっていた。
石を割り出す熟練者が,「石を割った」というより,「石が割れてくれた」と思うことに注目して,
割り出す人と割れた石との間に
何らかのコミュニケーションのようなものが成立しているのではないかというのだ。

ここのところ,様々な災害があちこちで起こっている。
いつもと何かが違っているような気がする。
人は,自分こそが世界の中心だと思っているのかもしれないが,
森羅万象,あらゆるものに「心(意思)」があると謙虚に思った方がいいだろう。


信教出版は,平成27年度新学期を目指し,最後の追い込み中。
時たまの大雪は,「たまには早く帰りなよ。」という,
天のやさしい「心」のような気がする。

(18:38)

2014年12月12日

今後の教材作りの参考に,ということで,ICTに関する講習会に出席させてもらえることがあります。そういった講習会でよく出てくるワードのひとつが,「クラウド」です。なんとなくミライ感あふれる響きですが,いまいちイメージがつかめないな,ということで調べてみました。

簡単に言うと,いろいろな書類やらデータやらソフトやらを,自分のパソコンやスマートフォンではなく,インターネット上の「クラウド(雲)」に置いておくことで,いろいろと便利に使えるようになるよ,という使い方やサービスのことだそうです。

例えば,出先でスマートフォンを使って写真を撮ったとします。すると,撮った写真は自動的に「クラウド」に上げられて,今度はそこから家のパソコンやスマートフォンに写真が転送されます。
そうすれば,いちいちSDカードからコピーしたり,ケーブルをつないで転送したりしなくても,家に帰ればすぐにパソコンでその写真が見られるようになるというわけです。

なんとなく,おわかりいただけましたでしょうか。
……イメージをつかむ前に,「雲」をつかむような感じでしょうか。


最近,教材のPRに出かけたり,チラシを作ったりする機会が何度かあったのですが,その度にわかりやすく伝えることって難しいなぁ,と感じます。

先日も,教材の表紙に何を載せるのかということが社内で話題になりました。
個人的にはいろいろとアピールポイントを載せたいな,と思っていたのですが,他で売られている教材の表紙を見ると,伝えたいことがシンプルで,しかもわかりやすく書かれていて,少し考えが変わりました。

どれだけ伝えたいことがあっても,実際に伝わらなければ意味がありません。
少しずつでも,できるだけわかりやすく伝えられるような考え方を身に付けていけたらいいな,と思います。

(14:16)

2014年12月05日

イメージ 1

気がつけばもう12月です。
だんだんと寒くなり,最低気温がマイナスになる日もでてきました。
すでにインフルエンザが流行ってきたという話も聞きますので,
皆さんお気を付けください。

話は変わりますが,皆さんは車に給油をするとき,
給油口が左右どちらにあるか迷ったことはありませんか?
私も複数の車を運転することがあるので,迷ってしまうのですが,
なんと運転席に座ったままでも確認する方法があったのです!!
友達に教えてもらったのですが,車のガソリンのメーターをよく見ると,
給油機の絵が描いてあり,その絵の近くにある三角のマークが
向いている方に給油口があるのです。(写真の車は左側に給油口があります。)
古い車にはマークがないこともあるそうですが,
迷ったことがある方は,確認してみてください!

(16:04)

2014年12月01日

11月22日,長野県北部で震度6弱の大きな地震がありました。
みなさんのお住まいの地域は,大丈夫でしたでしょうか。

信教出版では,部屋の中では積んであった本や書類が落ちて散乱し,
倉庫では在庫の本が棚やパレットから落ちたりくずれたりしました。
ほかに,食器類や時計が落ちて割れました。
およそこの程度でしたが,
テレビや新聞を見ると,震源に近い白馬村や小川村の被害はかなり甚大です。
本格的に雪が降る前に,少しでも復旧が進むことを祈るばかりです。

地震が起きたとき,わたしは中野市の某焼肉店にいたのですが,
突然のできごとに驚くばかりで,テーブルの下に入ることもできませんでした。
仮にもう少し大きい揺れだったら,と後から考えたときに,
自分が何もできなかったことに加えて,
焼肉店なので各テーブルに炭火がセットされていたことを思い出し,
背筋が寒くなる思いがしました。
災害に遭ったときの身の処し方を日頃から考えておくことや,
有事の際にも落ち着いて考え,行動できる冷静な判断力を養わねばと痛感しました。

今年の長野県は,南木曽の土石流,御嶽山の噴火,そして今回の地震と,
大きな自然災害が続きました。
まだ12月に入ったばかりですが,
来年こそは平穏無事な一年になりますようにと,心から思います。

(09:45)