2014年08月

2014年08月29日

長野電鉄に小一時間ほど揺られて通勤していたころ,
帰りの暗くなった車窓から見える灯を見ながら,
一つ一つの灯のもとに家族の暮らしがあり,
その中の一人一人が多くの人とつながっているのだというようなことをぼんやり考えたことがある。
心と心をつなぐものが,もし見えたら,そしてそれがひかる糸だったら,
世界は光でいっぱいだろうと思う。

人はいったい,生きている間にどれほどの人と出会うのだろう。
近所の人たち,幼なじみ,学校での出会い,職場の人たち,仕事を通じての出会い,趣味を通じての出会い,いつも行くお店の人,旅の途中で出会った人たち,毎朝すれ違う人,同じ列車に乗り合わせた人,友だちの友だち,いやいや行ったイベントで出会った人,何かの事件にかかわって出会った人…。
思いつくままに書き連ねてみたが,自分の世界が見えてくる気がする。
長いこと会っていないのに顔が浮かぶ人,また会いたい人がいる。
たぶん,忘れてしまった人も大勢いるのだろう。

世界の人口は,数年前に 70億人を超えたという。
そう思うと,一人の人間が一生の間に出会う人の数は本当に微々たるものなのだろう。
そして,その中で心を通い合わせることのできる人は,さらに少ない。
数少ないごく親しい友について考えると,みな,様々で笑ってしまう。
環境にとらわれず,年齢にもとらわれず,ときには,思想信条にさえもとらわれず,
友になるときは友になってしまう。大げさに言えば,運命なのかもしれないと思う。
友というほどでなくても,人とのかかわりが心を豊かにしてくれることもある。

昔,雑踏の中,向こうから歩いてきたおじさんに思わずあいさつしてしまったことがある。
と,むこうも「元気?」とかいう。…ダレだっけ?
翌朝の通勤時にわかった。毎朝,駅の改札にいる駅員さんだったのだ。
ただ通り過ぎていただけなのに,すっかり知っている人になっていたらしい。
それ以来,毎朝にこにことあいさつを交わすようになった。

どんな“人との出会い”が自分に何をもたらすか,わからない。
名前も知らない人が自分を幸せな気分にしてくれることがある。
逆に気づかぬうちにだれかの役に立っていることもあるかも。(…そんなことがあったらうれしい。)
明日出会う人が,今そばにいる人が,かけがえのない友になるかもしれない。
何がきっかけとなるか,わからない。

一生の間に出会える人が,70億人の中のほんの一握りの人ならば,
どんな出会いも大切にしていきたいと思う。

(15:22)

2014年08月22日

この夏休みに,『アナと雪の女王』を観てみました。
3月14日に公開されて以来,世界中で大ヒットしたディズニーのアニメーション映画で,社会現象にまでなりましたね。日本でも歴代映画興行収入ランキングで第3位を記録し,その興行収入は今でも増え続けています(長野グランドシネマズでも上映中です)。

少し旬は過ぎてしまいましたが,ようやく話題の映画を観ることができました。正直あまり期待はしていなかったのですが,『アナと雪の女王』はとても面白かったです。面白すぎて日本語吹き替えで2回観ましたので,次は字幕で観ようかなと思っています。

ディズニー映画というと,「男女の運命的な愛を描く,王道のど真ん中を突き進む映画」と個人的に思っていました。しかし,『アナと雪の女王』は,その王道から少しだけ外れています。そのあたりのストーリーの良さや,松たか子さんや神田沙也加さんの吹き替えの素晴らしさ,映像がものすごくきれいで幻想的,というあたりが,大ヒットの要因なのかもしれません。

ちなみに,『アナと雪の女王』をご覧になった方は,雪がものすごくリアルに描かれていると思いませんでしたか。あれは,CGに詳しい人からすると,とんでもなくレベルの高い表現なんだそうです。
この技術は,世界最大のCG技術に関する展示会「SIGGRAPH 2013」でも公開され,注目を集めました。
数学者や物理学者の英知の結晶ともいえる先端技術です。

詳しいことはまったくわかりませんが,この先端技術でも,その土台となっているのは小中学校で学ぶ算数・数学と理科です。小中学生のみなさんが今学んでいることをきわめていくと,こんなものができるわけです。私たちが学んだことの先にこうした技術があると思うと,素晴らしいことだなと思うのですが,いかがでしょうか。

特に,『アナと雪の女王』をみて,「雪の映像がキレイだな」と思った中学生の方がいらっしゃいましたら,ぜひ数学を学んでみましょう。この技術を理解するためには,かなり広い領域を学ばなければなりませんが,弊社の数学教材『数学の基礎練習』なら,すべての領域の数学の基礎が網羅され,1冊に凝縮されています。ぜひ,『数学の基礎練習』で,英知の結晶の一部に触れていただければ幸いです。

数学の基礎練習の紹介PDFはこちら
http://www.shinkyo-pub.or.jp/catalog/text_catalog/tc0015.pdf

ちょっと強引に教材の紹介をしてしまいましたが,弊社の教材をできるだけ多くの方に使っていただきたいという気持ちを「ありのままに」表現したということで,ご容赦いただければと存じます。

(14:22)

2014年08月11日

先週,初めて信州上田大花火大会に行ってきました。
今年で27回目を迎える花火大会では,
NHK大河ドラマ「真田丸」の放送が決定したことを祝い,
昨年より2,000発多い,約10,000発の花火が打ち上げられました。
残念ながらオープニングには間に合いませんでしたが,
首が痛くなるくらい高く上がるきれいな花火を間近で見ることができ,
とてもいい思い出になりました。
まだ訪れたことがない方は,ぜひ来年は足を運んでみてください。


信教出版では,明日から17日までお盆休みとなります。
休み中は暑い日が続きますので,体調に気をつけてお過ごしください。

(17:24)

2014年08月06日

連日,本当に暑いですね。

今年は,明日8月7日が暦の上で「立秋」とのことですが,
秋の気配なんてこれっぽっちも感じられず,まだまだ猛暑が続きそうです。

一般的に,「暑中見舞いは立秋まで,立秋を過ぎると残暑見舞い」といわれていますが,
そういえばここ数年,暑中見舞いも残暑見舞いも出していませんでした。
それでも十年くらい前までは,「暑さ厳しい中どうしているかな。元気にしているかな」と,
連絡をとりたいと思う人が何人かいてハガキを書いていたのですが,
いつのまにか書かなくなってしまいました。
年賀状とはまた違って,思いがけず届くこの季節の便りは,
自分のことを気にかけてくれていることが伝わり,もらうとやはりうれしいものです。

残暑見舞いは8月末頃までとのことなので,
今年は久しぶりにハガキを書いてみようかなと思います。

(11:10)