2013年09月

2013年09月27日

「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉がありますが,
今週の前半は,真夏のような暑い日がありました。
しかし,週の後半になると,最高気温で20℃ぐらいまで下がるようになり,
一気に秋が深まった感じがしました。
急な気温の変化で体調を崩さないようみなさまお気を付けください。

さて,先日,第60集『信濃子ども詩集』の原稿をいただきました。
毎年,たくさんの応募をいただくのですが,
今年は,詩と絵を合わせて1033人の児童・生徒様が入選されました。
原稿整理をしながら入選作品にざっと目を通しましたが,
子どもたちの「見たもの」「感じたこと」等が余すところなく表現されており,
どの作品も読みごたえがあります。

10月に入ると,入選者に送る賞状の仕分け作業があります。
そして,賞状の仕分け作業が終わると,約1か月間の購読募集がいよいよ始まります。
子どもたちの豊かな感性,家族や友だちへの温かい思いが詰まった『信濃子ども詩集』を
この機会にぜひお求めください。

(13:55)

2013年09月24日

ニュースなどでご存知の方も多いかもしれませんが,
つい最近,教科書会社12社とソフトウェア会社1社,計13社が,
デジタル教科書に関するあるコンソーシアムを発足させました。

デジタル教科書がこの世に登場して数年がたちますが,
まだこれについては定まった定義はなく,各社各様にデジタル教科書を
つくっているのが現状です。
そんな中,もうすでに何教科もデジタル教科書を導入している学校では,
教科書会社,あるいは教科によるプラットフォームや操作方法の違いに
戸惑ったという先生方もいらっしゃるかもしれません。

そこで,先生方がより便利にデジタル教科書を使えるように操作に統一性をもたせ,
さらなるデジタル教科書の普及を目指してこの団体は発足したのでしょう。

たしかに教科書会社ごとに操作感が異なるよりも,同じ操作感で使える方が,
事前の準備やマニュアルを見る手間が省けるのでいいかもしれません。
デジタル教科書導入により,今まで以上に準備に手間がかかったり,
操作に戸惑って授業の妨げになったりするようでは本末転倒ですから。

しかし,同じプラットフォームになると各社の個性が消えてしまったり,
各社が教科書で一番大切にしていることが薄まってしまったりする
可能性もあるのではと感じます。

現にこのコンソーシアムには,教科書会社12社が参加してはいますが,
そのほかにもまだ数多くの教科書会社が存在し,プラットフォームについても
独自の方法で研究開発を進めている社が何社かあることからも
このことがいえると思います。

弊社でも理科のデジタル教科書を出していますが,できるだけ
児童の実体験を妨げないようにということを一番大事にしているため,
機能的には厳選された機能しか搭載していません。


いずれにしても,これからますます教育の世界にデジタルの波
が押し寄せてくるのは間違いないでしょうし,教育現場からの要求も
さらに高度かつ詳細なものが増えてくるでしょう。

しかし,児童生徒の教育に資するという一番大事なポイントを
忘れないように,なおかつ世の中の流れからおいて行かれないように
状況を凝視していきたいと思います。


TY

(17:59)

2013年09月17日

IOCのロゲ会長が「TOKYO 2020」と表示されたカードを出し,
2020年の東京五輪開催が決まったのは,つい先日のことでした。
招致活動に尽力された方々は,前回の招致活動をふりかえり,
さまざまな工夫を重ねて今回の招致を獲得されたようです。
どちらかといえば冷ややかだった都民や国民の支持率も,
招致レースの終盤にきて,だんだん上がってきました。

2020年といえば7年後ですが,
そのころの日本はどう変わっているのでしょうか。

小さなことですが,道路標識が変わるそうです。
たとえば,「昭和通り」という道路の日本語表記の下に
今は「Showa.dori」と表示してあるのですが,
「通り」に対して本来の英語表記であるAvenue(Ave.)やStreet(St.)
を使うようになるということです。
たしかに「Showa.dori」ってローマ字を使った日本語ですから,
外国の方にはわからないでしょう。

すでに小学校5・6年生から英語活動が導入されており,
英語に対する関心は高いわけですが,
オリンピックがくるとなれば,今までにも増して海外の方々との交流も活発になり,
英語に対する関心は高まるのではないかと思います。
そうなると,英語は読めるだけではなく,話せるようになりたいという欲求も高まるでしょう。

また,7年後といえば,私たちにかかわりの深いこととして,
次の新しい学習指導要領が実施されるころではないでしょうか。
そのころの学校教育や教科書がどうなるのか,
7年後といえばそう遠い将来ではなく,もう目前と考えて,
今から考えていかなければならないと思います。

(N)

(18:36)

2013年09月09日

昨年の5月の連休,
いつか行きたいと思っていた山形の加茂水族館へクラゲを見に行ってきた。
ほの暗い水槽に漂うさまざまなクラゲ,色とりどりの飴玉のようなクラゲ,
古い小さな水族館だったが,とくにクラゲに関しては,充実の展示内容だった。
(クラゲについては,平成26年水族館リニューアルということなので,またの機会に。)
クラゲを見て,海沿いの温泉に泊まることだけが目的だったけれど,
宿で見た1枚のポスターに惹かれて,鶴岡アートフォーラムで開催されていた,
「ようこそ 魔法の美術館」という特別展をついでに見に行った。
ポスターは,青い光が無数に光るとても神秘的なもので
いったい何の展覧会なのだろうと思って入場したが,本当に素晴らしかった。

「光のアート」をテーマに,見て,触れて,耳を澄まして,体感する。
言葉で表すのはとても難しいが,
人の動きに合わせて変化する光,光のなかに潜む影,不可思議な音や映像など,
光をテーマにしたさまざまな現代アート作品は,どれも私を夢中にさせた。
ただ見るだけでなく,実際に触れてみる。私が動くとそれにそって形を変えたり,
音が聞こえたり,本当に楽しく,かつ美しかった。

前置きが長くなったが,
「こんな楽しい美術展,長野にも来ればいいのに。」と思っていたら,
今週末から信濃美術館で展示されるという。(9月14日~11月4日)
もう一度あの世界を体験できるなんて。私は今からドキドキしている。
キャンバスと絵筆の代わりに,光や音,振動で構成された作品を体感して,
芸術と科学の融合というか,こんなところにも理科を好きになる糸口があるように感じた。

折しも芸術の秋。
大人も子どもも,美術展なんて縁がないと思っている人もきっと楽しめると思う。
夢の世界に浸るもよし,理科的な好奇心に刺激を受けるもよし,ぜひ体感してみてほしい。


さて,この4月にスタッフが一人増え,先週,ブログデビューしました。
今のところ,先輩たちはみんないい人だと思われているようですが…。
以前にも書きましたが,
“新人を迎えることは,それぞれが知識を確認する機会になる。思い込みを改める機会にもなる。”
と思っています。
刺激し合って,よりパワーアップしていけるよう頑張ります。

(17:21)