2012年06月

2012年06月29日

 今年の梅雨は,何だかおかしい気がします。
 
 いつも通りの蒸し暑くうっとうしい日もあれば,
 急に気温が下がり半袖のシャツでは過ごせない日もある。
 また,真夏のようなジリジリした暑い日もある,と体がなかなかついていきません。
 ただ私自身が感じた中でいちばん驚いたのは,午前4時起きで出かけた渓流の気温です。
 何と温度計が「9度」を示していました。
 一体,これからどうなるのでしょうか。

 さて,『信濃子ども詩集』の作品応募が始まります。
 半世紀以上の長い歴史を刻む信濃子ども詩集ですが,
 今回の発行で59集目となります。
 毎年,多くの子どもたちの作品が集められるのですが,
 どれも個性的で「キラリ」と輝くものばかりです。
 また,作品を寄せてくださる先生方の温かさや優しさも伝わってきます。

 今年度も子どもたちの素敵な作品をぜひお寄せください。
 多くの方に読んでいただけるように精一杯頑張りたいと思いますので,
 どうぞよろしくお願いいたします。

 ※59集『信濃子ども詩集』は,7月31日(火)が作品応募締め切りになっております。
  ご応募は,要項に記載されている地区担当の先生までお願いいたします。

(12:02)

2012年06月22日

「演劇メーカー」ってご存じでしょうか。

これは,文部科学省ホームページで
「演劇で身につけよう! 他人と思いを伝え合う,コミュニケーション力。」というふれこみで
公開されているウェブアプリケーションで,
有名劇作家の方の監修のもと作成された,はじまりの場面だけ決まっているストーリー(映像)
をもとに,その後の流れを自分で考え脚本を作り,プリセットされている動画や音楽を
組み合わせ,セリフや進行を考えながら自分なりのストーリーを組み立てていくというものです。

自分が作った映像作品は,文科省ホームページに保存され,公開することにより
だれでも見ることができます。

これを最初に見たときは「なぜこのような演劇のアプリを文科省が?」と思いましたが,
その背景には,新しい学習指導要領で重視されている「言語活動の充実」の一環としての
コミュニケーション能力育成という意図があるようです。

近年,大人の社会では社会人が身につけておくべき能力として,コミュニケーション能力は
大変重要視されていますが,子どもたちの現状を見ても,気の合う者同士で内向きの
コミュニケーションしかとらなかったり,コンピュータをはじめとした情報機器の発達・普及により,
身体性を失ったバーチャルなコミュニケーションしかできなかったりという状況があります。
また,そういったコミュニケーション不足・能力の欠如が,いわゆる「キレる」子どもをつくったり,
いじめなどが起こったりする一因となると考えられています。

コミュニケーション能力を高め,自分とは異なる他者を認めたり,集団を形成して
他者との協調・協働ができるようになったりするためには,演劇,音楽,ダンスなどの
芸術的表現手法を用いたワークショップ型の授業が有効と考えられています。

そこで,子どもたち自らが脚本家・演出家となり,自分なりに工夫して演劇を作ることで,
コミュニケーション教育への理解・関心を深めることを目的として,「演劇メーカー」が
作られたとのことです。

思えば,自分も社会人になってから,もう随分たちますが,
いまだにほかの人たちとのコミュニケーション能力については,まだまだだと感じることが
多々あります。

たとえば,外部のイラストレーターの方に,描いてほしいイラストについてこちらの
リクエストがうまく伝えられず,ある程度完成型に近いものにもかかわらず,
大幅に手直しを加えてもらったり,社内でも,自分が言いたいことを相手が受け入れやすいような
表現でうまく伝えることができず,相手の気分を害してしまったり,傷つけてしまったり…。

この「演劇メーカー」は,まだ始まったばかりなのでどの程度の効果があるのか,
未知な部分があるかもしれませんが,子どもたちがこうした活動を通して
コミュニケーション能力を高めてくれればいいな,と思います。
秀でたコミュニケーション能力は,きっと大人になったときに大いに役に立つはずですから。

自分も精進したいと思います。

TY

(16:41)

2012年06月18日

中野市の一本木公園で開かれている
「バラまつり」に行ってきました。
かなり有名になっているようで、
県内外から多くの観光客が訪れていました。
数年前にも行ったことがあるのですが、
その時とはだいぶ様子が変わっていました。

以前にはなかったイングリッシュガーデンが
入口から広がっています。歩いているうちに
蓼科のバラクライングリッシュガーデンを
思い出したのですが、こちらの庭園もやはり
あのケイ山田さんが監修されたそうです。

子どものころは、「バラ」というと、
花屋に売られている派手な色の花で、
なんとなくキザな感じがして、
あまりいい印象をもっていませんでした。
それは人間が作り出したイメージだと思いますが、
この庭園に植えられているバラは、
素直にとても美しいと思えます。

園内にはなんと850種類、2,500株にもおよぶ
世界のバラが植えられているそうです。
バラの花びらが入っているアイスクリームが
とてもおいしかったです。
今月24日までやっているそうですので、
まだの方は是非ご覧ください。

(N)

(15:38)

2012年06月11日

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先週,6月7,8日と仕事で愛媛県に行ってきました。

我が信教出版と同じように,
地域の教育に貢献することを使命としている会社の会合だったのですが,
いずれの会社も少子化と学校現場の多忙化の中で知恵を絞っている話が聞けて,
大変参考になりました。

会議の翌日,愛媛県教育用品の方の案内で
「松山市立子規記念館」と「坂の上の雲ミュージアム」を見学しました。
どちらも非常に素晴らしい建物でしたが,
特に,安藤忠雄氏の設計による「坂の上の雲ミュージアム」は,
三角形の斬新な建物で,その3辺をらせん状に見学していく構造になっており,
この建物の
“三角形のスロープをあがっていくことで,歴史と共に回遊しながら,
 明治の精神を感じ,一人一人が思索できる空間”
というコンセプトを十二分に体感させてもらいました。

いつも思うのですが,明治期の日本人の学びに対する意欲や生真面目さには,
頭が下がる思いがします。
地域の期待を背負い,いったいどれほど勉強したのでしょうか。

短い時間でしたが,また,ゆっくり訪れたい場所です。

(18:22)

2012年06月01日

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4月から開始しましたオンデマンド出版。
取扱いのbooknest(ブックネスト)での紹介ページはご覧くださいましたでしょうか。
さっそくご注文もいただいております。どうもありがとうございます!

「ご注文をうけてから1冊ずつ印刷・製本しお届けする」
といっても,実際にはどんな本が手元に届くのか…気になっている方もいらっしゃるかと思います。
写真は,絶賛発売中の『信州発・大学版「総合学習」の展開』,『内から育つ子ら』,
そして来週より販売予定の『自ら学ぶ』(伊那小学校著)のオンデマンド本です。
カバーのない並製本で,いわゆる洋書のペーパーバックをイメージしていただいてもよいかもしれません。
復刊である『内から育つ子ら』と『自ら学ぶ』は,30年以上前の活版印刷時代の本を元にしているため,
写真の状態等があまりよくないところもありますが,みなさんにご提供するものとしてできる限りの品質をと,
オンデマンド化にあたり社内で試行錯誤を重ねてきました。
写真をきれいに見せようとすると文字がぼやけてしまったり,
逆に文字をクリアにしようとすると写真が真っ黒になってしまったり…といったことへの対応で,
スキャンを何回もやり直したり,データを1ページずつチェックして,傾きや汚れの修正をしたりしました。
このようなことを経て,今回2冊の本を新しい姿で再び世に送り出せたことをうれしく思います。
たくさんの人に手に取っていただけることを願っています。

信教出版の本の中には,残念ながら絶版になってしまっていますが,
お問い合わせが多く根強い人気を誇る本が多数ありますので,
今後もオンデマンド出版での復刊を少しずつ進めていきたいと考えています。
ご要望がございましたらお気軽にご連絡ください!

(10:57)