2011年11月

2011年11月15日

弊社が「信濃教育会出版部」から「信州教育出版社」へ
社名を改称した記念として製作を進めてきた
中村一雄先生の遺稿「信州教育とはなにか」が、
先月、ようやく完成しました。

序説にもありますが、中村先生は、
ずっと『長野県教育史』の編集に携わっておられ、
その間ずっと念頭に置かれていたことが
「信州教育とはなにか」ということだったようです。
ですからこの本は、先生の生涯にわたる研究の集大成である
ということができると思います。

この本は、今まで漠然と使っていた「信州教育」ということばに、
多くの先達の方々のアイディア、実行力や県民の熱意によって
つくられた歴史がこもっているということを教えてくれます。
そして、弊社の新しい社名にも、そのような願いが
こめられているのだと思います。

中村先生はこの本を、
現在、学校で教えておられる若い先生方や、
一般の方々にも広く読んでいただきたいという願いから、
できるだけ平易な記述を心掛けておられます。
また、普段ほとんど目に触れることのできない貴重な資料も
豊富に掲載されております。

11月も半ばを迎え、年の瀬も近づいてきており、
何かとお忙しい日々と思いますが
ぜひ一度、この本を開いていただければと思います。

(N)

(10:05)