2011年10月

2011年10月24日

お昼過ぎ,『義民城に叫ぶ』という本の問い合わせの電話があった。
昭和61年刊のその本はすでに絶版になっているが,
入社数年の当時,校正のアシスタントをしながら,
「二斗五升!」と叫びながら磔になった多田加助たちに泣けてしまった本である。
この本のことをいったいどこで知ったのかと思ったが,
今日日,インターネットで検索すると,信教出版の本がかなりヒットする。

何かしらの文章に資料として登場したり,講演者の執筆本として紹介されたり,
また,ダイレクトにネット書店でもその書名を見つけることができる。
アマゾン・ドット・コム,bk1,7net等々。
書名ばかりか表紙画像が掲載されている本もあるが,弊社が出品したのではないからか,
「お取り寄せ」とされていたり,扱いが中古品のみだったり,
「現在お取扱いできません。」「ネット在庫なし」ということになっている。

…実は,弊社3階の倉庫に,物によっては十分な在庫が眠っているのに,だ…。

本の流通もだが,本の形態も一様ではなくなってきた。
今のところ,弊社書籍を電子書籍で読みたいという要望はないが,
今年,信教出版は,デジタル教科書を発行し,
紙でない本についての取り組みも開始した。

本屋をうろつくことが好きだったり,本のカタチの美しさに愛着があったり,
個人の好みはともかくとして,
どんな形にせよ,本が読みたいという人々の欲求をかなえることが
出版社の使命の一つであると思う。

本を取り巻く環境は,大きく変わりつつあるが,
新しいことにもひるまず取り組んでいかなければならない。

(15:30)

2011年10月07日

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先日,『伊那小の本』編集委員会に出席するため,伊那小学校へ行ってきました。
伊那小学校は総合学習の活動が全国的にも有名な学校です。
その伊那小学校が学校の教育をまとめた本を刊行するということで,
弊社がお手伝いをさせていただいております。
伊那小では昭和55年に『内から育つ子ら』,昭和56年に『自ら学ぶ』を出版して以来,
およそ30年ぶりの本になります。

気になる本の内容ですが,今回は一度に二冊刊行いたします。
一冊は,前回本を出してから現在まで,伊那小の教育30年間のあゆみをたどる本。
もう一冊は,現在の伊那小で悪戦苦闘する先生方の姿を描いた本,という構成になっています。
現在編集作業中で,毎年二月に行われている伊那小の公開学習指導研究会前に刊行予定です。

また,30年前に出版した『内から育つ子ら』(昭和55年),『自ら学ぶ』(昭和56年)についても,
新しい本の出版にあわせて,もう一度世に出すことを計画しております。

計四冊の本を出す(その二冊は新刊ではないですが。)ことになって,
頭の中がこんがらがり気味ではありますが,よりよい本が出せるようがんばりたいと思います。

写真は伊那小学校がある丘の上から写したものです。
とってもよい眺めでした。
私が通った小学校は平地にあったので,
丘の上に小学校があるのってちょっとうらやましく思いました。

(13:14)