2010年03月

2010年03月31日

 天気が悪い日が続き,なかなか春らしい「ポカポカ」した日が続きません。
 私は,趣味で釣りをするのですが,この天気のおかげでほとんど動くことができません。
 「あー,一週間だけでいいから晴れてくれ」と言いたくなるのですが,仕方がないですね。
 
 さて,私の担当している仕事で『木曽』という本の製作があります。
 この『木曽』という本は,昭和43年に初版を発行してから第3版まで計3回の改訂を行ってきましたが,
 第3版を発行してからしばらく改訂が途切れてしまい,約10年の歳月が流れることになってしまいました。
 
 しかし,この10年の歳月で,木曽郡は大きく姿を変えました。
 そのため,『木曽』に掲載されている内容もだいぶ変わってしまいました。
 そこで,編集母体である木曽教育会の先生方と打ち合わせをしながら,
 この度,第4版を発行することになりました。
 
 第4版の発行が決まると,昨年の6月に編集委員会が発足しました。
 編集委員会では,先生方に大変ご苦労をいただきましたが,
 10年分の情報更新することは難しく,予想以上に手間が掛かり,
 今年に入ってやっと初校のゲラがでました。
 そして,現在,ようやく先生方の校正が終わったゲラが手元にもどってきて,
 部内で最終チェックをする運びになりました。
 
 発行するまでにまだ時間が掛かりますが,
 第4版『木曽』は,カラーのページを盛り込むなど,ビジュアル的にも紙面の工夫をしており,
 木曽の「自然」や「文化」を余すところなく表現しています。
 また,観光の「ガイドブック」としてもすぐれていますので,これからの観光シーズンにもお薦めです。
 
 是非,ご購読をご検討いただきますようお願いいたします。


(09:41)

2010年03月12日

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3月も,もうじき半分が過ぎようとしています。
先週の何日かは暖かい日もありましたが,またここへ来て
大雪が降ったりして寒い日が続いています。

さて,今回は出版部で出している本の紹介をしたいと思います。

『我母之躾(わがははのしつけ)』和田英著

これは,日本の近代産業史に輝く『富岡日記』『富岡後記』を著した
和田英が,自分の母親から躾として教えられたことをつづった本です。

出版部の書庫にあるものを,何気なく手にとって読んでみたのですが,
これがなかなか興味深い内容で,旧かなづかいで書かれてはいますが,
本自体が薄くて内容もわかりやすいので,さっと読めてしまいます。

例えばこんなことが書いてあります。

 「心に恥じぬ様な行いをせよ」
 「我が身を抓りて人の痛さを知れ」 
 「目上の人を敬へ」
 「短慮効を奏せず」
 「決してうらみを返し,又仕返しをしてはならぬ」
 「恩を受けたことを忘れてはならぬ」

このほかにも,全部で32の「躾」が書かれており,
それぞれについて著者が解説をしていますが,
その中でも私が一番感銘を受けたのは,

 「人は苦労するために生まれて来たのだ。楽をする為には生まれて来ぬ」

という言葉でした。

人は,つい楽な方へ楽な方へと流されていってしまいがちですが,
人は苦労するために生まれてきたのであって,
どのような身分になっても,遊んで暮らしていてはならず,
手足の動く間は懸命に働き続けなければいけない,ということです。

自分も,つい楽することばかりを考えてしまいますが,
このことばを胸に,楽な方へ逃げないよう日々努力していかなくてはと思いました。

このように,この本に書かれていることは,どれも特別なことではありませんが,
日々の生活の中で,現代人が忘れがちな古きよき日本人の価値観や,
道徳観,倫理観といったものを思い出させてくれると思います。

聞くところによると,企業の新入社員の研修で,テキストとして使われたこともあるとか。

興味をもたれた企業の皆様,新社会人の皆様,この機会にいかがでしょう?

お求めはしんきょうネット(http://www.shinkyo-net.co.jp/)までどうぞ。


『我母之躾』 A5判 42P 定価315円 信教出版部


TY

(09:25)