2009年09月

2009年09月24日

いつだったか,図書教材協会の会報に,どこかの教材会社の人が,
ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」をマンガで読んだという記事を書いていた。

いま,巷にはマンガがあふれ,いろいろな難しい話もマンガで解説した本が出回っている。
私もマンガは嫌いではなくて,たまに古典などをマンガで読むことがある。

小学生の頃は,
図書館に初めてマンガが入ったということで話題になった「はだしのゲン」や,
友達に借りた「ドカベン」を読んだくらいで,
週刊雑誌などはほとんど読んだことがなかった。

中高校生の頃は,ヒーローもの,青春もの,恋愛ものなど,マンガが巷にあふれてきて,
あだち充さんの作品や「こち亀」,「ゴルゴ13」,「シティーハンター」など,
かなりの時間をマンガにつぎ込んだ気がする。

今から思うとマンガからいろいろな情報を得ていたように思う。
良いことも悪いことも。

ついこの間も,読みたいと思いながら読めていなかったゲーテの「ファウスト」を
マンガで読んでしまった!(あの作品をマンガでというと何か後ろめたい気もする…)

けしからんと思われる方もいらっしゃると思う。
賛否両論。
私は賛成派である。
時間のない人でも短時間で読みきれるし,
私のような古典を苦手とする人にも話の筋は分かる。
もちろんこれだけで文学を云々語る気は毛頭ないが,話題にはついていける。
それだけでも少し世界は広がる。

マンガではないが,ついこの間,出版部で紙芝居絵本というものを作った。
絵の効果は大きいと思う。
イメージを限定してしまう点はあるが,
理解しづらい場面をわかりやすくしてくれたり,
印象づけて記憶に残りやすくしてくれたりする効果もあると思う。

いずれにしても,いろいろな表現方法があっていいのではないか。

(N)

(18:06)

2009年09月04日

みなさん,先週末の衆議院選挙,行きましたか?
民主党の圧勝ということで,これからどんな変化が起きていくのでしょうか。

公約の中で,大きく取り上げられているものの一つに
月額2万6千円の子ども手当てがありますが,これってどうなんでしょう。
本当に,子どものために使われるのかな,などと心配になってしまいます。
街頭インタビューでは,一様にありがたいと言っていましたけど,
具体的に何に使うと話してくれた人は,一人も見ませんでした。
また,ないよりあったほうがいいとも思いますが,
この金額で,子育てはどのくらい楽になるんでしょうか。
個人的には,もっと確実で,有効な方法があるのではないかと思うのですが。
自民党の定額給付金もそうですが,現ナマ攻撃というのがいかにも政治家らしいです。

もう一つ,高校の実質無償化と大学奨学金の大幅拡充。
つい先日,親の年収が子どもの学力を左右するという報道がされたばかりですが,
経済的な理由で学びたくても学べない子どもたちに学びの場を保障するということで,
まことによいことだと思います。

TVで時折目にする発展途上国の子どもたちは,学べるということが本当にうれしそうです。
学校に行きたいと思い,目を輝かせて学ぶようすを見るにつけ,
日本の教育の現状が心配になります。
学べることが当たり前になってしまうと,
そのありがたさがわからなくなってしまうのかもしれません。
私自身,学びの場である学校を卒業し,社会人になってから
あれもこれも学べる場にいたのに,と後悔しました。

目の前の,移行措置対応,23年度対応に始終する毎日ですが,
学ぶことが楽しいと思えるような教材を作りたいと改めて思いました。

(17:33)