2008年03月

2008年03月28日

先月末,信濃教育会編集『こうすれば効果があがる少人数学習』が発行されました。
この本は予約限定出版でしたが,たくさんのご予約・ご注文いただき
誠にありがとうございました。
ご注文いただいた皆様におかれましては,すでにお手元に届き,
ご覧になった方も多いかと思います。

現在県下の多くの小中学校では,通常の学級単位の授業のほかに,
より学習効果をあげるために,いわゆる「少人数学習」が行われています。
この本では,県下の少人数学習の現状を紹介し,また少人数学習を行う際に
生じるさまざまな疑問にQ&A形式で答えています。


この本を担当させていただき,あらためて先生方が,日々の授業のほかにも
いろいろと創意工夫・研究を重ね,児童生徒の学力向上のために
努力されていることを知りました。

世の中には,先生というと「授業の時間だけがおもな仕事の時間で,
夏休みや冬休みなど休みもたくさんあっていいな」
というふうに思う方もいるかもしれませんが,
実は先生方は,国語や算数といった教科を授業で教えることと同時に,
授業の予習や指導案の検討,教材研究,各教科の研究会活動,
部活指導やさまざまな校務,生活指導やいじめ・不登校の対処,心のケアなど,
このほかにもいろいろな仕事をこなされ,
さらにこの本にある少人数学習のように,子どもたちの学力が
より向上するための指導方法の研究を,常に重ねていらっしゃいます。
本当に毎日が激務のご様子で,頭の下がる思いです。


ですが,ふりかえってみれば,自分も小中学生のころは,
先生方がどれほど児童生徒のことを考えてくれているかなんて思いもせずに,
勉強や授業をただただ面倒なもの,嫌なものと考えちっとも勉強せず,
先生からしてみたらとても親不幸(先生不幸?)な生徒だったなと,
今になって思います。
でも,そんな不真面目な生徒だった私のようなものでも,
今社会人として曲がりなりにも生活できているのは,
当時お世話になった先生方が,いろいろと心を砕いて
ご指導してくださったからなのでしょう。
学校に通っている時代から相当の年数がたっているわけですが,
最近になってようやくこういうことがわかるようになりました(遅すぎ!?)。

「親の心子知らず」ですね。

これからも先生方にそういう感謝の心を忘れずに仕事に励み,
先生方の血と汗と涙の結晶である原稿を,最善のかたちで出版物にできるよう,
およばずながら頑張って行きたいと思います。

来年度もよろしくお願いします。


                    TY

(17:53)

2008年03月21日

2月の終わりから3月の初めにかけて,
しんきょうネットと新学期の同行セールスをした。
4日間にわたり,北部営業所と中部営業所の管内の中学校を回り,
主に『新漢字練習帳』と『数学の基礎練習』の宣伝をした。

そもそも1月に,新学期用のチラシを作っていた際,
より先生に興味をもってもらうためにはどうすればいいか話し合う中で,
現場へ行くのがいちばんということになり,同行をすることになった。

実は10年ほど前に,中3向け総復習&高校入試対応問題集の「まとめと完成」を作ったときも,
見本をもって県内各地の中学校を回り,宣伝したことがある。
そのときのことを少し懐かしく思い出しながら,学校へ向かった。

最初にうかがった学校は,入試直前の実力テストの最中ということもあり,
ピリピリした雰囲気で,こちらの説明にもほとんど無反応という状態。
出鼻をくじかれた思いだったが,気を取り直して次の学校へ向かった。

ふりかえれば,学校にはいろいろな先生がいらっしゃるが,
どの時間帯にも,先生方はいろいろな仕事をしておられ,みな忙しそうであった。
そんな中で,それでも,短い時間を割いて聴いてくださり,
積極的に意見を言ってくださる先生もいらっしゃった。
(学校で先生がセールスに付き合える時間は非常に短いことを実感!)

出版部版を使っていただき,とてもいいと言ってくださる先生もいれば,
他社版を使っているという先生もおられた。
さまざまな貴重なご意見を伺ったが,他社のものに変えたという先生から,
なぜ変えたのか,どの点が決め手だったのかをお聞きすることができたのは収穫だった。
こちらがあまり気にしていなかったことや,今まで気づかなかったことなど,
学校で生徒たちは,先生方は,出版部のものをどのように受け止めているのか,
垣間見ることができた気がする。

現在,新しい学習指導要領案が公表され,もうすぐ告示というところだが,
出版部としても,ただ新しい学習指導要領に合致するだけでなく,
生徒たちや先生方のニーズにあった学参物を作っていかなければならない。
そのためにも,いただいた貴重なご意見を,ぜひ生かしていきたいと思う。

P.S. お伺いした学校ならびにお話をさせていただいた先生方,
   同行させていただいたしんきょうネットの担当者の方々,
   当日は大変お世話になり,本当にありがとうございました。(N)

(16:59)

2008年03月14日

年度末,いよいよ新しい指導要領が告示される。
そして,信濃教育会出版部の教科書の制作も本格的に始まる。
いよいよという思いとともに,大きく変わる内容に武者震いをするような心境だ。

かつて,信濃教育会出版部では,国語の教科書を発行していた。
現在は,理科と生活科のみで,部内の若手に,「へえ,国語もあったんですか。」などと言われるが,
何を隠そう,わたしは信教国語の世代だ。
書庫にある古い教科書の表紙は,記憶の中にしっかり残っている。
同時に授業やお話の内容も,いくつかは鮮明に覚えているのだ。
まず一番に思い出すのは,鈴木三重吉の「少年駅伝夫」。

少年ラルスが整えた,わらと毛皮の寝床。
旅行者の私は外が吹雪だということも忘れて,ぬくぬくとぐっすりやすんだ……。

わたしは,もうその情景にうっとりしてしまい,
一度でいいから嵐の夜,あたたかい稲わらの中で眠りたいと思ったものだ。

また,「やせがえる まけるな一茶 これにあり」。

大きなかえると戦っている小さなかえるを応援しているという友だちに対し,
小さなかえるが黙々と柳の枝に飛びついていると主張し,議論したこと。

まだまだ,いろいろなことを思い出す。

思うに,教科書は,子どもたちの中に意外と根付いているのではないだろうか。
心に残ったのは,信教国語がすばらしかったのか,教えてくれた先生がすごかったのか,
当時の自分の心情ゆえか,よくわからないが。

ウン十年たったとき,その人の中に残り続けるような教科書に仕上げたい。

そんなことを思った。

(17:46)

2008年03月07日

来週の火曜日,3月11日は公立高校の入学試験日ですね。
受験生のみなさんは,今から気が気でないと思いますが,
ぜひ,全力投球で,かといって気張り過ぎず,落ち着いてがんばってください。
とはいえ,その「落ち着いて」というのが,なかなか難しいものですよね。
どうしたって緊張したり,慌てたりしてしまうものですし。
そこで,緊張したときのために,リラックスする方法を2つほど……

聞いた話では,人間は胸の骨の上に緊張をほぐすツボがあるそうです。
骨の真ん中あたりを指で軽く押しながら,3回ほど深呼吸をすると,
緊張がほぐれるんだとか……
前の日に緊張して眠れないときなどにも,効果があるらしいです。

もう1つは,まず,身体中に力を入れる。つまり身体中を緊張させて,
10秒ほどたったら,今度は一気に身体の力を抜いてみる。
そうすると,身体だけじゃなく,気持ちの緊張もほぐれるんだそうです。

2つとも,効果のほどは保証できませんが,よかったらお試しください。



健闘を祈ります!

(18:00)