2007年06月

2007年06月29日

暑い夏がやってきた。
予報では,今年は梅雨が短く,猛暑になるらしい。

「あつい」といえば,いま出版部では,
新しい企画をいろいろと検討中で,
編集会議が「あつい」。

新人も中堅もベテランも,みな同じ机を囲んで知恵をしぼる。
学校へ行き先生と話した中から生まれた企画,
学校での実践からヒントを得た企画,
いろいろなデータの詳細な分析に基づいた企画,
個人的な趣味で読んでみたい本の企画,
あるテーマに関する研究会の報告や調査のまとめなど。
実にさまざまで,刺激的だ。

ベテランからは,豊富な経験や知識に基づいた
アドバイスやダメ出しが入る。
出版部で発行するものは県内の学校でしか販売しないため,
自ずと対象が限られてくる。
実際にGOサインが出るまでには
検討しなければならないことがたくさんある。

まだまだこれからも,暑い夏とともに
編集会議ももっと「あつく」なるだろう。

(15:16)

2007年06月25日

モノを捨てるのが格段に下手である。
きれいだから,思い出があるから,気に入っているから,
いつか使えそうだから,あれば便利だし…。
いろんな言い訳とともにいろんなモノがたまり,収拾がつかなくなってきた。
たまに意を決して整理をすれば,
マーフィーの法則よろしく,なぜか捨てたモノが必要になる。
本当に必要なものに囲まれて,シンプルに美しくくらしたいと思ってはいるのだが…。

出版部にパソコンがやってきて,もうじき9年目になる。
最初は,しっかりした規則のもとに運用されていたわけではなく,
それこそ手探りでやってきた。
しかし,少しずつ改良を続けてきたネットワークの構築もほぼ完成し,
来月からは,離れた場所にある印刷会社にもVPNで瞬時にデータが送れるようになる。
そこで,以前からすすめていたデータの整理を本格的に始めた…。

初期のころのMacは仕事の途中でフリーズしてしまうことがたまにあり,
こまめにデータを保存したり,
念のためのコピーをとっておいて命拾いしたことが何度かあった。
整理を始めると,そんなデータがあちこちに残っている。
でも,微妙にバージョンの違ういくつものデータが存在することほど危険なことはない。
パソコンは何でも飲み込んでしまう。
だからこそ,日ごろのデータの管理が大切なのだ。

身の回りをすっきりさせることはしばらく無理でも,
パソコンの中身はシンプルに,美しく! 当面の目標である。

(08:55)

2007年06月15日

3月からずっと編集を続けてきた単行本が,完成しました。

宮崎莊平 著
『講演集 みこも刈る信濃の夏に――信州国語教育と共に――』

著者の宮崎先生は,国文学の,特に平安時代の女性が書いた日記文学がご専門の方であり,
また,教育者として長年教壇に立ってこられた方でもあります。
この本は,宮崎先生が10年間にわたり,毎年夏に長野県で行ってきた,
文学作品研究に関する講演をまとめたものです。
教科書にもとりあげられている多くの作品についての,詳細な作品研究が,
国語の先生方のご参考となるのはもちろんのこと,
文学に関心をおもちの広く一般の方々にも,興味深く読んでいただける一冊だと思います。
ちなみに,タイトルの「みこも刈る」とは,
和歌を詠むときに「信濃」にかかる枕詞だそうで,本文中にも解説されています。



編集中は,たくさん勉強した3ヶ月間でした。
試行錯誤の中で,自分の怠慢によってこの本の,つまり著者の方の作品の価値が損なわれることだけは
あってはならないと,常にその責任を思ってやりました。

この本が,少しでも多くの方々に読んでいただければと思います。


『講演集 みこも刈る信濃の夏に――信州国語教育と共に――』
著者 宮崎莊平
製作 信濃教育会出版部
定価 2000円(税込)

ご注文・お問合せは,(株)しんきょうネットまでどうぞ。↓
http://www.shinkyo-net.co.jp/

(17:21)

2007年06月08日

「できるものなら座りたい」
と,だれもが思う,一日終わっての帰り道。

つり革につかまって立っていると,
ある駅でちょうどななめ前の席が空いた。

隣りに立っている高校生のようすをそっとうかがうわたし…。

すると,そんな気配に気づいたのか,彼女がゆずってくれた。

「自分より若い人に席をゆずられるなんて…」
「疲れた顔をしているのを見られたのだろうか…」
と,少しばかり恥ずかしくもあったけど,
さりげない「どうぞ」と,さわやかな笑顔に助けられ,
気持ちよく座らせてもらえた。

「わたしと比べてなんて大人なんだろう」
「仲間うちだけでなくて,他人に対しても
さりげない気配りができるなんて,すごいね高校生」
「もっと体力つけなくちゃダメだな…」

と,感心反省しながら,
ちょっといい気分で家路についた。

(17:50)

2007年06月01日

 5月も終わり,いよいよ6月に入りました。木々の緑もいっそう鮮やかになり,
晴れた日はとても気持ちが良いです。
 さて,「信州の自然を見つめて」ということでブログに書き込んでいる私は,
「釣り」等の自然を介した遊びが大好きな人間です。現に,5月中は休みの日と
なれば必ず,山の方へ出かけて,自然を満喫していました。毎回違う姿で迎えて
くれる森や川は,飽きることがなく,足を運ぶたびに「今日はどうかな?」とい
う楽しみをくれます。そして,日々の疲れやストレスでピリピリした気持ちに
「ほっ」と,落ち着くことができる安らぎを与えてくれます。

 釣り等の自然の遊びを通しながらではありますが,改めて信州の自然を見つめ
ると,私たちの住んでいる土地は非常に心地よく,自然と仲良く暮らしていける
幸せなところだということに気がつきます。また,森や川等,自然の中に身をお
くと体を癒すだけでなく,「頑張ろう」という何かをするためのエネルギーや活
力をもらえる気がします。

 いつか,この恵まれた信州の自然を活かした教材や本を制作できればなぁ…と
思います。

(18:07)