2006年12月

2006年12月28日

今年も早いもので,最後の週となった。
しめくくりは私TY。
今回は今年1年を簡単に振り返ってみたい。


今年は本当に多事な1年だった。

本来から言うと,教科書の改訂年度からはずれている今年は,比較的余裕のある年になるはず
だったのだが,事情により急遽道徳資料集を先輩から引き継いでからは,
それこそめまぐるしい日々であった。

校正,写真・カット手配,著作権処理などに追われ,自分なりに「フルパワーで」やって
きたつもりではあったが,なにぶん力不足のため関係各位にご心配・ご迷惑をおかけした
ことを,お詫びしたい。後輩のYT君,何度かキレちゃってごめんよ。

何かと苦労の連続ではあったが,一方で以前このブログにも書いたが,編集委員の先生方の
情熱にふれ,「これぞ信州教育」とでも言うべき場面に何度も立ち会えたことは,
自分にとって,今後この仕事をして行く上で,かけがえのない体験となった。
編集委員の先生方,本当にありがとうございました。
ただ今編集中の道徳資料集教師用指導書も,頑張って作り上げましょうね。(来年2月末
完成予定です)


そのほか,懸案となっていた出版部ホームページリニューアルもなんとか完了し,
おかげさまで大変充実した1年を過ごさせていただいたことを,皆様に感謝申し上げたい。


ふと出版部のオフィスの中を見渡すと,今年入社の新人が3人。
いつの間にか私も先輩と呼ばれる立場になっていた。

彼らも毎日一生懸命に頑張っている。
なにかと「あの・・・・」と訊いてくれるこのカワイイ後輩達,
それからいつも的確な指示で,導いてくれる上司の皆さんと来年はどんな出版部を
目ざして行こう。
考えるだけで今からワクワクする。


我々出版部を含め,教育現場,世の中全般,まわりを取り巻く状況は,厳しいことも
たくさんあるけれど,
これからも出版部全員,力を合わせて何事にも一生懸命に取り組んで行く所存であります。

どうか来年も信教出版部をよろしくお願いいたします。


皆さん,よいお年を!


                       TY

(15:19)

2006年12月25日

今年も大詰めを迎えた。
年末年始の準備にも手をつけられないまま,
毎日が慌ただしく過ぎて行く。

前回も書いたが,出版部の仕事の,今年の目玉は「道徳資料集」の大改訂である。
しかしながらそれ以外に,毎年改訂している教材もある。
今,校了間近で,忙しく校正しているのは「実力診断テスト」。
5教科それぞれA編~D編まであり,それぞれ出題範囲が決まっている。
D編は高校入試予想問題。ご存知の方も多いと思う。

校正していて思うのは,
中学生のころから遠ざかるにつれて,
忘れた内容が増えていること。
漢字や歴史の年代,数学の公式など,
曖昧な部分が増えた気がする。

使わない頭の部分は確実に衰えていく。
会社の仕事も同じことかもしれない。
パソコンによるDTPの導入で,
本や教材の製作の流れ全体からすれば非常に効率化が進んだように見えるが,
出版部の中の仕事を見てみると,果たして効率化が進んだのか。
また,DTPのおかげで新しい企画が以前より多くうまれるようになったのか。
もう一度見直す必要があるかもしれない。
出版部の今後の進路を左右するかもしれない大事なことである。

(11:48)

2006年12月15日

東京に住む中学1年生の姪から,Faxが送られてきた。

「総合学習で,『身近な人の職業調べ』をすることになりました。
 編集というお仕事について調べたいのでワークシートに簡単に書いてください。」

いっしょに送られてきた資料を読むと
これは、「『生き方』について考える」という総合学習の
スタートとして位置づけられた学習であるらしい。
「進路」=「受験」ではなく,
さらに大きな自分自身の「人生」を「いかに生きるべきか」を考える学習,とのことだ。

自分自身を振返りながら,ちょっと緊張してワークシートを埋めていったが,
最後の,「人は何のために働くのだと思いますか。」という項目で,手が止まってしまった。
わたしは何のために働いているんだろう。

朝,通勤車中のラジオで,仕事に起因するうつについてある精神科医が
「仕事は,生活の糧を得るための手段と割り切って,いろいろ思い悩まないようにしましょう。」
「職場の外に,すばらしい人間関係や,趣味をもっていれば,いいじゃないですか。」
なんて言っていたのを思い出したが、ちょっとちがうような気もする。
生活の糧を得るための手段であることも間違いないが,
じゃあ,明日宝くじが当たったら辞めてしまうのか。

なんだかあやふやなまま,「充実した人生をおくるため」なんてもっともらしいことを書いたが,
その後,姪からは,
「ありがとうございました。よくわかりました…」なんていうメールがきて,
そのままになってしまった。

学校では,どのようにこの学習を深めているんだろうか。

きょうび,あんまり「熱く語る」と煙ったがられてしまいそうだけれど、
お正月に姪がやってきたら,じっくり話してみたいと思っている。

(17:13)

2006年12月08日

もうご覧になった方もいらっしゃるかと思いますが、
信教出版部のホームページが新しくなりました!
明るく、見やすく、そして爽やかに!なったと思うのですが、いかがでしょうか。
まだご覧になってないみなさん、ぜひのぞいてみてください。



最近寒いので、ちょっとあったかい話を。

先日、知り合いの勤めている事務所に、
近所の小学校の子どもたちが、ぞろぞろ訪ねてきました。
入ってきたきりもじもじしてるので、どうかしたのか聞いてみると、
「いつもありがとうございます」
と言って、りんごをくれたんだそうです。
その事務所は通学路に面しているので、子どもたちが登下校中にケガをしたり、
万が一、不審者に出くわしたりしたときに助けを求められる、
「安心の家」というのをやっているのです。
そのお礼に、りんごを持ってきてくれたのですね。

「そのりんご、子どもたちが自分で育てたりんごなんだよ。
 寒いのに、わざわざ来てくれたんだよ」
と、知人はうれしそうに話していました。
「お礼が欲しくてやってるんじゃないけど、
 心のこもったものをもらうと、協力したくなるよね」

ほんの、ちょっとした交流。
でも、そんな交流が増えることで、
子どもたちにとって、すべての家が「安心の家」になってくれるといいのですが。

                                     HKでした。

(15:26)